新作アニメ監督インタビュー

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 2015年10月新番の時期がやってきた。注目作がひしめき合う中、今回は本作『温泉幼精ハコネちゃん(以下『ハコネちゃん』)』をピックアップする。

 原作は由伊大輔氏による同名のウェブ漫画作品。5分という短尺のアニメーションで、温泉の中から現れた幼女・ハコネちゃんと、箱根に住む人々とのアットホームなコメディだ。その魅力はハコネちゃんの可愛らしさと、箱根という地域の再現にある。ご当地アニメであり、いわゆる聖地巡礼には格好の作品だが、一方で最近の箱根は、火山や地震の影響もあり少し元気がないように見える。

 そんな状況の中で、本作スタッフはどのようなことを考えながら作品を制作しようとしているのか。監督である柳瀬雄之氏と、本作プロデューサー・鈴木公尚氏に、箱根に対する思いとともに伺った。

―― 『ハコネちゃん』を読まれた時の第一印象からお伺いできますか?

柳瀬 最初に読んだのは、去年(2014年)の9月ですね。まだ『ひめゴト』の放送が終わってない時で、「今度こういう作品をやろうと思っているんです」と、一度読ませてもらったんですよ。でも、原作自体は完結しているので、どうやってやる気なのかな、と不思議だったんです。それと、箱根という場所に特化している作品なので、これ何回(現地に)行くんだろうなと。

――(笑)。「行きたいな」と思われたのですか?

柳瀬 そうですね(笑)。箱根に行ったことがなかったので、ちょっと行けるといいなくらいの気持ちでした。でも今はもう13回ほど行ってます。月3回がノルマ、みたいな。

―― それはロケハンとして行かれているんですよね。

柳瀬 いや、みんなで正式なロケハンにも行ったのですが、その時には気がつかない「ここの形はどうだったか」といったことがあるんですよ。気になりはじめると思い立ってしまうんです。

―― 想像で補えばいい、ということにはならないのですか。

柳瀬 地元に特化しているタイプの作品だと、その地に行かれる方がいらっしゃるじゃないですか。その時に突っ込まれてしまうのが凄く嫌だったんです。絶対この構図で見たら来たくなるだろうという場所もあって、そういったところは(アニメ本編に)可能な限り入れ込んでいます。

―― 今、おっしゃられたのは、いわゆる聖地巡礼の話だと思いますが、やはりそのあたりは意識された?

柳瀬 滅茶苦茶意識していますね(笑)。源泉がところどころ出ているところがあって、手を突っ込むとここは熱いけど、ここは冷たいといったところまで、再現するつもりで描いています。そこまでのことは、実際に行ってみないとわからないんですよ。

鈴木 ロケハンで撮った写真も2000枚近くあります。そもそも原作自体が、かなり細かいところまで描かれているんです。ある建物の窓の格子の本数や形状といった部分まで、由伊先生は再現されている。ですから我々もそれに負けないように可能な限り再現するよう気をつけています。

―― なるほど。その原作者である由伊先生ですが、アニメ化にするにあたって打ち合わせなどはされたのですか?

柳瀬 原作が終わっていたので「なんで呼びだされたのかわからない」と言っていましたね(笑)。突然編集の方から呼び出されて、違う作品のことで何か言われるのかな、みたいな感覚だったそうなのですが、アニメ化の話で驚かれたようです。

―― (笑)。監督としてはこの原作をどのように演出されようとしたのですか。

柳瀬 原作にコミカルな部分があるので、そこは強調したいと思います。使えるカット数や枚数といった部分での制限はあるので、リミテッド的な部分を特化するよう意識していますね。動いていないところも、動いているように見せる。緩急が大事なんですよ。

鈴木 飽きさせない場面展開にはなっていますので、見ていて不足は感じさせないと思います。

柳瀬 短尺ではありますが、実際の数よりもカットが多くなるように見えればいいなと思っています。

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柳瀬監督一押し、大人ハコネの立ち姿

―― なるほど。作品の魅力についても伺えればと思うのですが、やはりハコネちゃんの可愛さがポイントになりますか?

柳瀬 大人ハコネが好きなんですよ……。ですから、そこのギャップ感は上手く出したいなと思っています。

―― でも原作を読む限り、大人ハコネはそれほど出てこないですよね?

柳瀬 出てこないんですよ!

鈴木 (監督に向かって)プロデューサーとしては、ベースになる子どものほうを推して欲しいですけど……(笑)。オープニングで超デフォルメハコネがいるんですよ。それが可愛いんですけど、監督が描いているんです。可愛いハコネが描けるのに、監督は大人ハコネに惹かれてしまうんです!

―― あれ? 監督、今回はアニメーターをやられているんですか?

柳瀬 はい。監督兼アニメーターです。アニメーターをやっていないと、描けなくなってしまいますので。

―― それは驚きです。オープニングもやられているんですね。

柳瀬 はい。オープニングは全部自分でやっています。

―― 全部というのは原画をやられているんですか?

柳瀬 はい。さすがに動画まではできないですけど……(笑)。

鈴木 今回、総作画監督を柳瀬さんと桜井(正明)さんに立っていただいているんです。お二人ならではの可愛さが、表現されていると思います。

―― そのハコネちゃんの可愛らしさを表現するために、工夫されていることなどありますか。

柳瀬 10歳くらいの見え方ですが、本当は箱根という温泉ができた時からいる設定なので、1000歳を超えているんですよね。

―― それにしては無邪気にバタバタしている印象がありますが。

柳瀬 そうですね。「年長者なんだからしっかりしろよ」と思うところがあるのですが(笑)。それこそがこの子がもっている可愛らしさだと思うので、そのあたりが上手く出ればいいなと思います。

―― 今回声優としてハコネを演じられているのは、小野早稀さんですよね。その演技はいかがですか?

柳瀬 原作を読んだ時(9月)、僕の中で小野さんと、今回ミヤ役になった桑原由気さんのイメージがありました。前にお二人が出演されていた『ひめゴト』をやっていたからということもありますが。役を選考する中で、始めの印象にあった小野さんと桑原さんにお願いすることになりました。

鈴木 原作ファンの方にも、「ハコネちゃんだ!」と納得してもらえるようにできあがっていると思います。アフレコの時に、由伊先生がいらして、「本当に合っている声で当てていただいてありがとうございます」とのお言葉を頂きました。

―― おお、原作者のお墨付きですか。

柳瀬 出版の方からもアフレコ後に「役者さんの熱量が違っていた」と言われたんですよ。「だろぉ!」と思いました!! ガッツポーズでしたね(笑)。

鈴木 もちろん、お2人以外のキャラクターの演者さんも凄く役に合った声になっていると思います。

―― もうひとつ、本作の魅力に舞台の箱根という面にありますね。原作内では、箱根は凄くのどかで、いい人達がたくさんいるという描写ですが。

柳瀬 そこはアニメでも同じです。基本的にはハコネちゃんを中心としたのどかな生活を描きます。その上で箱根の街の美しさや、こんな場所があるんだという発見をしてもらえるようなところを見せたいと思います。それともうひとつ、作品の魅力というより特徴かもしれませんが、箱根全体を舞台にしているんですよ。そういうアニメは割と珍しいんじゃないかと思うんです。箱根の中での、各ロケーションでのアニメはあったのですが、今回は(箱根湯元から)芦ノ湖まで全部が舞台ですからね。そういう意味では他作品と差別化されているかなと思います。

―― なるほど。一方で箱根は、火山と地震の影響で、今かなり微妙な状況にあるようにも思えますが、そのあたりはどのようにお考えですか。

柳瀬 はっきりお話しますと、箱根を元気にしていきたいというのが、この作品のひとつの目的なんです。自分も実体験として、箱根は今逆風を受けて、元気がなくなっているような気がしているんですね。

―― 実体験と言いますと?

柳瀬 箱根山の噴火警戒レベルが2から3に上がったのが6月末なんですが(※)、その日、自分はちょうど箱根にいたんですよ。前日に蒸気爆発があったのですが、そのことを知らなかったんです。知らないまま、現地に行って、普通に温泉に入っていました。帰ってきてから、ニュースで見てエライことになっていると……。つまり、現地での感じ方と報道のされ方にギャップがあったんです。場所によっては売り上げが落ちているところもあると聞きます。今の状況を、何かのきっかけで払拭できないかなと思って。この作品が、その一つの要因になってくれればと思うんです。

 ※その後、9月11日に噴火警戒レベルは3から2へ下げられている

―― では、箱根町と一緒にイベントをされたりもするのですか?

鈴木 もちろん、お話させていただいていますし、今後情報も出てくると思います。アニメの中でももちろんなのですが、現地の魅力をどんどん発信していきたいと思っております。そして公式ホームページにも紹介をしていきたいと思っています。作品が箱根町とタッグを組むことで、アニメも箱根も盛り上がればと思っています。

柳瀬 箱根のためにも、いい作品を作っていこうと思っています。ぜひ期待してください!


■『温泉妖精ハコネちゃん』公式サイト
http://www.hakone-chan.jp

■ANIMAX『温泉妖精ハコネちゃん』作品紹介
https://www.animax.co.jp/program/NN10001815

■放送情報
アニマックス10/4 (日) 20:55〜
テレ玉10/4 (日) 25:00〜
tvk10/5 (月) 26:00〜
KBS京都10/8 (木) 25:35〜
サンテレビ10/8 (木) 26:30〜 他

※放送時間は変更する場合があります。

■キャスト
ハコネちゃん:小野早稀
冬哉:村田太志
ミヤ:桑原由気
榛名:M・A・O
亜季:朝井彩加
ゴウラ:悠木碧
アシノコ:竹達彩奈

(C) 2015 由伊大輔/COMICメテオ/ハコネちゃん製作委員会

温泉幼精ハコネちゃん(1) (メテオCOMICS)

温泉幼精ハコネちゃん(1) (メテオCOMICS)

原作コミックは完結済み。あわせて楽しんでください

箱根を元気にしたいんです! 『温泉妖精ハコネちゃん』柳瀬雄之監督・鈴木公尚プロデューサー インタビューのページです。おたぽるは、catインタビューアイドル&声優アニメアニメ業界事情声優M・A・Oインタビューショートアニメ小野早稀悠木碧新作アニメ監督インタビュー柳瀬雄之桑原由気温泉幼精ハコネちゃん由伊大輔竹達彩奈聖地巡礼の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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