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『電波な女神のいる日常』 
(望月唯一/講談社ラノベ文庫)

 何かが押しかけてきて住み着いて、日常がガラリと変化する。それは、全人類が望んでやまない夢である。いつか、自分のところにも、何かが押しかけてくる……ドラえもんが来ることを夢見て少年時代は終わった。ドラえもんじゃなきゃ、ハットリくんでも構わない。オバQはちょっと嫌だけど……。そうして歳を重ねていったけれども、結局何もやって来なかった。でも、それでも構わないのだ。50歳になろうとする男子がいまだに、ラムちゃんがやってくることを夢見たりすることができる時代なのだから……。

 前置きが長くなったが、望月唯一の『電波な女神のいる日常』(講談社ラノベ文庫)は、改めて男子たちに、何かが押しかけてくることを夢見させてくれる作品だ。

 物語の主人公・伊吹智希は一人暮らしの高校生。一人暮らしの理由は、自宅にトラックが突っ込んだ挙げ句に積んであった灯油に引火したりして全焼……と、まあ真っ当な理由である。そんな生活は、幼なじみで学園創始者の孫・成瀬美桜が世話を焼いてくれたりして平和。そんな日常を変えたのが、下校途中に出会った行き倒れ寸前の金髪美少女。セレナ・ミクリアという少女は、自らを「神」と名乗ったのである。

 ええ、「新世界の神」とかだったら危険な感じであるが、彼女はある程度伝統のある神。

 なんでもヨーロッパの小国で信じられる一神教の神だったのだが、信者がいなくなり、新たな信徒を求めて日本へやってきたのだとか。

 このご時世に「一神教の神」と名乗るあたり、少々危険な感じもするけれど、本編には関係ないので割愛。もともと芸能系の神とかで、演技が上手いとか、智希が子どもの頃に使っていたハーモニカを子どもの時を再現するかのように演奏できるとか、起こすことのできる奇跡はちょい微妙。でも、まごうことなき美少女であるセレナと智希は、一つ屋根の下で同居することになるのである。

 さて、こうして始まる物語だが、読者をグイグイと引き込む最大のポイントは、テンポよく挿入されるラッキースケベである。とりあえず智希の部屋に泊まることになったセレナがお風呂に入る。突然、ヤモリが身体にひっついた美桜が悲鳴をあげてシャツをまくり上げる。演劇部を助けることになり、衣装を身に纏ったミリアとじゃれていたら「仮縫い」だった衣装が分解……。

 ヤモリのところで「ねえよ!」とツッコミたくなる気もするけど「淡い水色のブラジャーが」とか、読者が知りたいポイントが記されているので「望月先生ありがとう」という気持ちでいっぱいになるだろう。

 そんなラッキーなシーンのてんこ盛りな本作のもう一つのポイントが、登場人物が揃って善人ばかりという点だ。主人公の智希は、とにかく他人に親切。おまけに、幼い頃にいじめられていた美桜に手を差し伸べることができなかったのを、いまだに後悔したりしているイイ人。そんな智希に頼まれて世話を焼く美桜も、やっぱりイイ人。何より、メインヒロインたるミリアはそんな彼らに優しさを振りまく。留学生ということで学園に転入しても「神」を自称し電波系扱いのミリアであるが、やっぱり人間を優しさで包み込むところで「神」の役目を果たしてくれるのである。うん、これがアガペーってことだろう。

 筆者も信者になるから、こんな神がやってこないかな……と思う夏の終わりであった。
(文=大居候)

電波な女神のいる日常 (講談社ラノベ文庫)

電波な女神のいる日常 (講談社ラノベ文庫)

2巻は10月2日(金)に発売とのこと!

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