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台湾などでは以前から流通していたが、今回、中国全土でゲーム機規制が撤廃された。画像は台湾版PlayStation.comより。

 PC、モバイルのジャンルではすでに“ゲーム大国”の中国だが、中国政府は先日、15年間にも及んでいたゲーム機(ゲーム専用機)規制をついに撤廃した――。

■中国、ゲーム専用機規制を完全撤廃へ 

 児童や青少年の発育に悪影響をもたらすものとして中国でゲーム機の製造・販売が規制されたのが2000年。それが昨年、上海の経済自由特区内に限定してゲーム機の製造・販売を許可し、今年2月にも当局はこれまでの規制を大幅に緩和する意向を各地方自治体に伝えていた。そしてついに今回、ゲーム機規制が全廃されることになったのだ。

 上海の経済自由特区内でゲーム機が認められた際にも、ビッグ3(ソニー、マイクロソフト、任天堂)は積極的に中国市場にアプローチしたが、地域内に組み立て工場を作るか、あるいは地域内の業者に組み立て作業を委託しなければならず、実質的にはゲーム機の普及が遅々として進んでいなかった。しかし今回の規制の完全撤廃によって、ビッグ3の中国市場進出は着実に進むことが予想される。ちなみにゲームソフトの中国国内の倫理審査は、これまで通り継続される。

■90年代から“ゲーム大国”だった中国

 ご多分にもれず、ゲーム機規制以前の1990年代の中国は“海賊版”ゲームソフト、ハードの一大製造拠点ともいわれ、すでにさまざまなゲーム機が市場に氾濫していた。

 一方で社会は急激な経済成長を遂げており、国際的な地位を確かなものにすべく北京五輪の開催を画策していたのだが、ひょっとするとこの2000年のゲーム機規制は国内にはびこる海賊版ソフト・ハードを撲滅し、国際的なイメージアップを図る戦略ではなかったのかという見解も今では聞かれるようになっている。そして実際に01年のIOC総会で、08年の北京五輪の開催が決定している。

 規制によって“海賊版”の問題は減りつつあったが、今度は01年頃からのインターネットの普及に伴って中国国内では国産オンラインゲームがブームになり、皮肉にもオンラインゲーム依存症患者が社会問題になるほど急増した経緯もある。実のところこの数十年間、中国はずっと“ゲーム大国”だったのだ。

■ゲームアプリでは依然として高い参入障壁

 世界的に急成長を遂げるゲームアプリの分野でも、中国はダウンロード数で実質的に世界第1位といわれている。今年の中国のモバイルゲーム市場はユーザーが6億人を超え、市場規模は7000億円を超えるともいわれ、否応なく業界関係者の食指を動かしている。しかしそこにはきわめて高い参入障壁があることを、アメリカのモバイルゲームパブリッシャー「Kick9」CEOのヨン・ワン氏や、「21Pink」の共同創立者のカルビン・ウン氏などが今年5月のゲーム業界コンベンション「Casual Connect Asia」で明らかにした。

 ウン氏らの話によれば、10年に「Google Play」が中国本土から撤退したことによって、中国国内にはアンドロイド用アプリを配信するアプリストアが乱立状態にあるということだ。一説には200もの数のストアがあるという。海外から参入を図るデベロッパーやパブリッシャーはもちろん、これらの中国国内のアプリストアと提携を結ぶことになるが、商習慣もプロモーションの仕組みも異なるため、参入は容易ではないという。

 海外からの参入者が理解しなければならないのは、“種まき(seeding)”と呼ばれる自社アプリ買いの重要性であるという。なぜならリリース後、2~3週間の間にそれなりのダウンロード数に達しないアプリはすぐに取引中止になるため、この“種まき”は欠かせないというのだ。

 この“自作自演”でリリース直後にアプリストアに実収入がもたらされることにより提携は継続されるが、ヒット作を生むまでは自転車操業状態を余儀なくされることになる。そして参入したデベロッパーが自社のゲームアプリを大量にダウンロードするので、結果として中国のモバイルゲーム市場(アンドロイド版)規模が数字の上で実態の何倍(何十倍!?)にも膨れ上がっているということだ。経営体力のないデベロッパーの中国市場参入は、きわめてシビアであるといえそうだ。このような事情もあってか北京と上海にもオフィスを構えるKick9は、日本のアプリデベロッパーの中国進出および広告配信を支援するサービスを行うことを先日発表している。

 なかなか一筋縄ではいきそうにない中国のゲーム市場だが、今回のゲーム機規制撤廃でどのような動きを見せるのか注目していきたい。
(文/仲田しんじ)

【参考】
・The Verge
http://www.theverge.com/2015/7/25/9039995/china-ends-ban-on-video-game-consoles

・Venture Beat(Kick9のヨン・ワン氏)
http://venturebeat.com/2015/05/21/kick9-ceo-chinas-confusing-mobile-market-is-not-sustainable/

・Venture Beat(21Pinkのカルビン・ウン氏)
http://venturebeat.com/2015/05/23/a-chinese-secret-why-mobile-publishers-are-spending-big-bucks-on-their-own-in-app-purchases/

・Social Game Info
http://gamebiz.jp/?p=145948

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任天堂はどうするのか。

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