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展覧会「THE 世界名作劇場展」の様子。

 創立40周年を迎える日本アニメーションの代表作・世界名作劇場シリーズ。これを記念した展覧会「THE 世界名作劇場展 ~制作スタジオ・日本アニメーション 40年のしごと~」が東京・池袋の東武百貨店で開催中だ。

 このイベントは、1975年に放送された『フランダースの犬』以降『母を訪ねて三千里』や『あらいぐまラスカル』などの作品を中心に原画や設定資料など300点以上を展示するもの。宮崎駿が手がけた『赤毛のアン』の直筆レイアウトなど、その多くがこれまで公開されてこなかった門外不出の資料である。

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『赤毛のアン』より。 © NIPPON ANIMATION CO., LTD. “Anne of Green Gables” ™AGGLA 

「今回の展示では、現在では巨匠と呼ばれている方々が第一線で活動していた時の資料を中心に選びました。作品の懐かしさだけでなく、当時の制作陣の熱さが伝わればよいなと思っています」(日本アニメーションの担当者)

 夏休み時期の開催ゆえに、内容は子供向けが主体かと思えば、まったくそんなことはない。その意志は展示パネルにもハッキリ。『小公女セーラ』の作品紹介には「女の嫉妬を描いた」云々と記述されているくらいだから。確かに、ミンチン先生がセーラを執拗にいじめるのは、親が破産してみなしごになったからじゃなくて、自身の貧しい出自が原因なのだが……それが、理解できたのはずいぶんと成長してからだったような。

 さらに『トラップ一家物語』のヒロイン・マリアの設定画には「マリアさん意外に大きいです」と鉛筆で書き込みがあり、制作陣が一年にわたる物語の中で、マリアのヒロインとしての成長をきちんと描こうとしたことが伝わってくる。また、資料の中には「本日中にお願いします」と大きく殴り書きされたものもあったりと、時間ギリギリまで努力を惜しまない現場の空気感も感じられる。

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『母を訪ねて三千里』で椋尾篁が担当した背景美術も圧巻だ。この作品を担当するにあたって椋尾はイタリア、アルゼンチンをロケハンしたのだが「光と影の質感の詩人」と呼ばれた彼の手による背景は、見ているだけで、その場所に実際に訪れたことがあるかと錯覚するような生活感を味わわせてくれる。

 また、こうした当時の資料に加えて、関修一は自身がキャラクターデザインを手がけた『ペリーヌ物語』『南の虹のルーシー』などのキャラクターを展覧会のために描き下ろし。まったく衰えないどころか、さらに巧みになった筆を披露している。会場の一角には、これまで日本アニメーションが制作した、すべての作品を紹介するコーナーもあり、誰もが過去の自分とを振り返りながら感慨深くなるはずだ。

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 初日の会場では、来場者を出迎えたラスカルとハイテンションで撮影を楽しむ大人たちの姿も。こうした作品が、世代を超えて親しまれることを願ってやまない。

 展覧会は今後2年をかけて、全国を巡回予定。また、日本アニメーションの40周年記念作品『シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島』も全国劇場で公開中だ。
(取材・文/昼間 たかし)

■『THE 世界名作劇場展 ~制作スタジオ・日本アニメーション 40年のしごと~』
2015年7月30日(木)~8月18日(火)東京都 東武百貨店池袋本店
開館時間 10:00~20:00 ※19:30最終入場
※8月18日(火)のみ17:00閉場、16:30最終入場
料金:一般、大学生 800円 / 中高校生 600円 / 小学生以下無料

■シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島 公式サイト
http://www.sinbad.jp/

【そのほかの画像は次のページより】

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