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封神演戯』(森田季節/集英社)

 集英社が、また『封神演義』をやる? そう思って購入したのが、森田季節さんによるライトノベル『封神演戯』(集英社)です。あれ、よく見たら“演義”の“義”が“戯”になっています……。そう、この作品は『封神演義』をモチーフに、神と仙人とが「戯れる」というのです。

『封神演義』といえば、日本では「週刊少年ジャンプ」で超人気連載となった藤崎竜さんのマンガで知られた中国の古典小説。あのマンガも、原典から結構なアレンジがされていて、その筆頭は主人公・太公望のキャラ造形でしょう。原作ではオッサン、マンガだと青年風という大きな違いもあって、マンガ連載当時、原作を読んだ人は愕然とした――なんて話もよく聞きました。

 さて、ラノベでは独自の世界観を構築するのが重要です。作品の世界観がわかりにくいと、読者の心を掴めません。筆者は、今でこそどんなに妙な世界観でもすんなりと理解できるようになりましたが、昔は『灼眼のシャナ』(KADOKAWA アスキー・メディアワークス)の「紅世」がどうしても理解できず、3回読み直した記憶があります。とにかく、『封神演義』はマンガ版がヒットしたという下地もあって、その世界観にはすんなりと入ることができます。

 そして、1ページも読まなくてもわかります……主人公・太公望が仲間の仙人たちと共に、宝貝を使って妲己を倒すという本筋。そして、仙人のほとんどが、美少女キャラになっているんだろうな……と! そして、ほとんどその通りでした。

 本作の主人公・太公望はニートです。仙人なのにニートです。無数の並行世界の歴史を管理する「崑崙」に所属する仙人なのに、有給を使い続けて仕事をしないニートです。おまけに「有給を使い切る仙人なんて初めてだよ」と言われても、こう言い返します。

「スカウトされた時だって、仙人になって不老不死になったら、永遠にゴロゴロできると聞いたからですし、そしたら有給休暇の分しかゴロゴロできないなんて。一種の誇大広告ですよ」

 悪態をついた挙げ句、仙人・元始天尊に「サボったら封神する(“殺す”くらいの意)」と言われたら「じゃあ、封神されます」と答えるほど、強気にニートです。

 ともあれ『封神演義』なので、太公望は殷の傾国の美女・妲己を倒すことを命じられます。この妲己、『封神演義』では「千年狐狸精」と表現されたりするキツネの成り代わり。しかし、本作ではケモノ耳に尻尾と、ケモナーが喜びそうな風貌で、キツネであることをまったく隠す気がありません!

 はたまた、太公望のお供といえば「四不像」。本作では“カバとブタを足して二で割ってファンシーかつファンタジックにしたような生き物”とされています。加えて、21世紀の読者に訴求力を高めるためか、メイド服を着た美少女にもなれて、ウザいくらいのハイテンション。口を開けば「太公望さん、はじめましてっス! 粉骨砕身働きますので、よろしくっス!」と……。

 ……はて、本作はパロディ小説なのでしょうか? “四不像=(ブタ+カバ)÷2”になったのも、「~っス」といった口調も、「ジャンプ」版『封神演義』のオリジナル要素。いくらなんでも……と思っていたら、あとがきにはこんな文章が。

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 僕の世代は大半の人が『封神演義』に藤崎竜先生の漫画版から入ったかと思います。僕も編集さんもまさに直撃世代で、今回の小説でも一部にオマージュとして漫画オリジナルの設定を使わせて頂きました。

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 なるほど! パロディではなく、オマージュだったわけですね。おかげで話はわかりやすくなったので、これもいいのかもしれません……!!
(文/大居 候)

「ジャンプ」版『封神演義』のオマージュです! ラノベ化で、みんな美少女になっちゃった『封神演戯』のページです。おたぽるは、マンガ&ラノベライトノベル作品レビュー封神演義森田季節の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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