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赤城と比叡』(著:黒井緑/白泉社)

 タイトルを見て前のめりになった読者も多いのではなかろうか。今回紹介するマンガは『赤城と比叡』(白泉社)。ゲーム『艦隊これくしょん-艦これ-』の熱気が続く中での、このタイトル。比叡を嫁にして日々妄想に励んでいる筆者も即購入である。

 もちろん、表紙を見てもわかる通り、本作は“艦娘”も美少女も出てこない、熱い戦記ものの短編集である。作者・黒井緑による独特のペン絵は、とにかく細かい。登場する艦船の細かいところまで、とことん書き込みをしているのだ。執拗にペンで描き込まれた絵。そして、同じくペンで書かれる細かい解説。それらが艦船に魅せられた作者の熱い想いを伝えてくれる。この本には表題作「赤城と比叡」のほか、第一次大戦におけるUボートを主題にした「オットー・ゲディンゲンと三隻の装甲巡洋艦」、ソロモン海における死闘を描く「本日夕立強シ。」など、8編が収録されている。

 表題作「赤城と比叡」は予想だにしないものだったので、また驚いた。てっきり太平洋戦争を描く戦記ものかと思いきや、本作で描かれるのは、日清戦争における“黄海の海戦”。「煙も見えず雲もなく~」で始まる歌「勇敢なる水兵」でも知られる“黄海の海戦”だが、まさかマンガで描かれる時代が来るとは!

 この海戦における砲艦・赤城を中心として描かれる表題作は、作者の艦船に対する偏愛ゆえにか、とにかく熱い。この時代、すでに軍艦は鋼製が主体となっているとはいえ、いまだ航空機はない。海戦となれば、どちらかが戦闘力を失うまで、大砲を使った殴り合いである。砲門を開けば「打ち負けない」ように打ちまくるのみ。装甲も薄く艦橋は露天、階級の差もなく、死ぬも生きるも時の運である。

 この海戦を、作者は史実の戦闘経過に沿って丁寧に描いていく。特に引き込まれたのは、艦橋から「全速前進」の指令が下った次のコマで機関科の描写を挿入しているところ。

※※※※※※※※※※※※

機関科はこれから最大力量で
焚火を続けなければならない
暑い熱い!
風が欲しい!

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 艦橋の指揮官たちの戦いを描くのではなく、こうした細かい部署の描写を入れ、作品の魅力を高めている。戦闘中の描写でも、射撃を開始した次のコマではまた機関科の会話へと移る。

「あれ?何かありましたかね?」
「ちょっと騒がしいな」

 そう、機関科は舷窓もない密室で、戦闘がどうなっているかもわからずにひたすら焚火を続けているのです。熱い! いや、読んでると心が熱いのである。

 一方の艦橋は露天であるがゆえ、砲弾の破片をモロに浴びて艦長も戦死に至るし、マストも折れる。それでも、竹竿で補修し、旗を掲げて戦闘を続行するという描写が、読者の精神を高揚させてくれるのである。

 熱い物語を堪能した後のあとがきでは、作者自身が「残念でした!この漫画には軍艦しか出ません!」と書いていて思わずにやけてしまった。『艦これ』を出発点として、戦記ものに興味を持ち始めた読者ならば絶対にハマる作品ではなかろうか。

 なお、筆者は改めて兵隊をやるなら歩兵にしようと決めました。水兵は辛すぎる!
(文/昼間たかし)

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