――毎日、何本ものアニメが目まぐるしく放送されている現代日本。これだけ放送本数が多いと、見るのだって一苦労……。そんな悩める現代オタクのため、「おたぽる」がオリジナル作品を中心にテレビアニメ・レビュー! これさえ読めば、気になるあのアニメのあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『艦隊これくしょん -艦これ-』
第12話「敵機直上、急降下!」

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アニメ艦隊これくしょん -艦これ-公式HPより。

【今週の極私的見どころ!】
 眼鏡外して、姉御が覚醒!

 数々の二次創作で「霧島組」とか呼ばれ、武闘派設定がなされている霧島(CV:東山奈央)。史実……いや、前世では第三次ソロモン海戦にて戦艦同士で殴り合ったのが原因です。そんな霧島が今回は覚醒! 眼鏡を外した途端に、敵艦を初弾から当てまくって撃沈させるではありませんか。なんと、霧島の眼鏡は孫悟空の緊箍児(きんこじ/頭に巻いてあるアレ)みたいなもんだったのでしょうか。なにより眼鏡ないほうが可愛い! さすがは金剛姉妹! 異論は許しません!

【今週のオススメ度】
★×無限大
(前回のあらすじはこちら)

 いや、一時はどうなることかと思ったけれど、楽しませてくれました!  この最終回。実況提督のツイートの中に的確な表現がありました。「ライダー春映画のキャラ大集合と平成ライダー最終話の駆け足要素を足したような最終回だった……」。そう、物語が破綻しないようにはしながらも、オールスターテイストの最終回だったのです。

 前回の赤城先輩(CV:藤田咲)の直上敵機から始まった今回。もはや運命には抗えない覚悟を決めた赤城先輩。対して、吹雪ちゃん(CV:上坂すみれ)が突如覚醒! 駆逐艦なのに砲撃で敵艦載機を全機撃墜! 

 あまりの急展開に驚いているヒマなどありません。弓の弦が切れた赤城先輩に加賀さん(CV:井口裕香)が自分の弓を投げる! 受け取った赤城先輩は心得たりとばかりに「可動機! 全機発艦!!」。

 もう、この時点でなんでもアリでありんす。

 赤城さん、甲板が穴だらけなんですけど……だって、甲板は単なる盾か飾りという設定らしいですもの、アニメでは。ここまでくれば、いかなるピンチも勝利へと向かう演出です。それを理解してワクワクして視聴するのが「是」です。

※※※※※※※※※※

カトリーヌ あなたも認めているように、主役というのはしょっぱなからスポットライトを浴びてフットライトの前には出てこないものよ。

フランソワ 作者がうまい手口で問題を解決した劇をいくつか見たことがある。まさしく二人の召使いに、カムブロンヌ将軍の言葉(糞くらえ!)を四度言わせたんだ。

(ロベール・ブラジャック『七彩』国書刊行会)

※※※※※※※※※※

 そう、この最終回の物語とは、脚本家も知るや知らずや、得体の知れない混迷の中に物語を展開させ、視聴者に親しみを持たせて高尚なテーマのようなものを提示して納得させるという、高度なテクニックが用いられていたのです。

 ゆえに、描かれるのは艦娘たちの乱戦模様。続々と到着する援軍は、大和(CV:竹達彩奈)に金剛(CV:東山奈央)に霧島、大井(CV:大坪由佳)。さらに瑞鶴と翔鶴(CV:共に野水伊織)が「高速修復材がなんか急に手配されてさ」とご都合主義に駆けつけるのも、当然であります。

 その大和が46センチ砲から放つ三式弾。しかし、ここで投入されるのはゲーム本編からの設定の引用。そう、2013年の秋イベントに登場した飛行場姫。彼女は時間と共にゲージが回復(つまり、一度プレイを始めたら完全撃破まで止めることが出来ない)かつ、撃破すると共に進化していくという鬼畜なシステムなのです。

 そんな飛行場姫の声は榊原良子さんではありません! ネット上の実況に飛び交う「ラスボスがハマーン様でZZ感」「ハマーン様じゃねぁかあ」の声。最終話まで我慢強く視聴を続けた実況提督の年齢層やいかに? と疑問を感じつつも、すでに提督たちがアニメの世界に没入していることは否定できません。

 絶望感の中、吹雪ちゃんが発する希望のセリフが、物語をさらに盛り上げます。そして、さらなる援軍! 長門(CV:佐倉綾音)! 川内、那珂、神通の川内型姉妹(CV:すべて佐倉綾音)! 第六駆逐隊(CV:洲崎綾)! 愛宕さん(CV:東山奈央)! 陸奥(CV:佐倉綾音)も! そして、現れる新キャラ! 装甲空母大鳳(CV:能登麻美子)!

 ここに来て、もはや艦隊戦云々の概念は吹き飛びました。霧島は眼鏡を外した途端に狙った敵を瞬殺。大井や長門は殴る蹴るで敵艦を葬り去る。挙げ句に、大井と北上のレズカップルは四方を囲む敵を魚雷で撃破! とことん痛快な映像が物語の矛盾を忘れさせてくれるのであります。
 
 そんな混乱をさらに激しくするのは、通信室の大淀(CV:川澄綾子)からの報告。

「提督が鎮守府に着任しました!」

 視聴する提督たちが艦娘以上の衝撃を受ける中で、もはや言うことはありますまい。見事、飛行場姫は撃破され、艦娘は一隻も失うことなく、間宮さん(CV:堀江由衣)と睦月ちゃん(CV:日高里菜)の待つ鎮守府へと帰投するのでした。

 そして、ED曲『吹雪』の二番が流れながら、吹雪ちゃんは走ります。第一話で提督と出会った岬へと。そして「おかえりなさい! 司令官!」の言葉によって、混迷は解決されることなく断ち切られ、物語は大団円を迎えたのです。

 でも、真のエンドはその後にありました。CMの後にやってきたのは「続編制作決定」の文字。ここまで楽しませてくれた作品を、さらに続けてくれるというのです。第一話以来、単なる雰囲気アニメだったらどうしよう? と心配になったこともあります。ギャグ回の妙なすべり具合に視聴を断念しようかと思ったこともあります。でも、やっぱり艦娘たちは、筆者を含め多くの提督たちにとって、なくてはならない存在であることを再認識させてくれました。

 なにより、ゲームをプレイする提督たちは思ったことでしょう。「アニメ提督のようになってはいけない」と。敵空母が出撃している可能性も考えずに如月轟沈という失態を犯し、鎮守府を空っぽにして全力出撃した挙げ句の戦死。その死後には、吹雪を鎮守府に呼んだ理由がケッコンカッコカリだったと明らかに……。こんな愚将中の愚将を反面教師に、多くの提督はゲームプレイに月月火水木金金のスケジュールで一層励むようになりました。

「戦死」と書くと「生きてたじゃん」と言われそうですが、筆者は後任の提督が「着任」したのだと理解しております。

 2期も期待できる大団円を迎えたと考えている筆者ですが、ツイッターなどのネット上で見られる感想には厳しいものがあります。「艦これアニメに関してはゲームの原作者が『キャラクターの性格とかはしっかり監修していますよ』と言っておいて、この登場人物の狂気ですからね」とか、怒りに近い声もあるのが事実です。でもね、FlyingDogイチオシの新人・西沢幸奏の歌声が流れ始めた時点で、なんか高尚なテーマがあったんだかないんだか、わからぬままに感動だけは、こみ上げてきたではありませんか。

 さまざまな方の感想のツイートを読む中で、こんなツイートも見つけました。「何を偉そうにと言われるのかもしんないですけど、艦これアニメはTwitterでこうしてみんなでワイワイ騒げたので正直すごく楽しかったです」。

 そう、知ったかぶりの批評家が持論を展開するエサにするのではなく、大衆が好き勝手に使い捨ての娯楽として消費できたこと。そこにこそ、この作品の価値はあったのです。2期へと続く道、そこには明るい未来しか見えません。

 前世ともいうべきミッドウェー海戦の運命の軛から解き放たれた艦娘たち。この先にあるのは勝利。すなわち、アングロサクソンの帝国主義を打ち破るアジアの曙があると信じてやみません。理想を高らかに歌いながら、2期の放送を待ちましょう。

花は違えど 想いは一つ
待つはアジアの
待つはアジアの 花咲く朝
(「紅い睡蓮」)

=完=

(文/昼間 たかし)

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