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響 ~小説家になる方法~第1巻(柳本光晴/小学館)

 文学青年だったつもりが、気がつけばマンガの虜となっていた筆者。そんな筆者だが、柳本光晴氏のマンガ『響 ~小説家になる方法~』(小学館)と出会ってしまった。マンガ家やマンガ業界をテーマにした“マンガ家マンガ”はもはや鉄板となっているが、本作はその変種ともいえる作品。というのも、本作の題材は“小説家”、それも純文学を扱ったマンガだ。

 小説家が主人公として描かれるマンガというのはとても新鮮で、希薄な知識をひり出してみるも、思い出せるのは、夏目漱石や森鴎外らを描いた関川夏央氏と谷口ジロー氏の「『坊っちゃん』の時代」(双葉社)、あるいは、いしいひさいち氏の『女には向かない職業』(東京創元社)。つまり、あまり類似作品のないジャンルといえるだろう。

 芥川賞・直木賞は、今でも受賞が大きく報道され、誰もが知っている。けれども、主に純文学を対象とした芥川賞は、受賞すればいざ輝かしい道が拓けるというわけではない。筆者は受賞作をだいたい読んでいるが、大半の作家は一発屋で終わってしまう。

 そんな厳しく悲惨な純文学の世界。本作の物語は、誰もが売れないことを嘆いている文芸誌の編集部から始まる。そこに送られてきた一篇の小説。公募形式の賞への応募作のようだが、連絡先も書かれておらず、投稿規定すら無視しているとゴミ箱に捨てられてしまう。そんな原稿を拾い上げた女性編集者の花井は、それが時代を変える小説だったと気づくのだった。

 その小説の作者・鮎喰響は、高校に入学したばかりのクールな眼鏡女子。彼女が連絡先も書かずに投稿した理由、それは……投稿規定をちゃんと読んでいなかったから忘れていた。……って、おい!

 この娘を始めとして、登場人物たちは軒並み妙なキャラ立ちをしている。よくいえば“超高校級”、あるいは“厨二病”だ。

 響は、入学早々からクラスに溶け込む気もなく本を読んでいるだけ。会話をするのは、幼なじみのリョータだけだ。にもかかわらず、クラスメイトは響をクールでカッコイイと思っていて、彼女の厨二病はこのまま加速していきそうだ。そんな響をかいがいしく世話をするリョータ。あまりにもかいがいしいので、彼も何か狂気を隠しているのでは、と邪推してしまう。

 はてさて、文芸部に入部しようとする響だが、そこは不良のたまり場となっていた。不良たちは文芸部に部員なぞ入ったら邪魔なので彼女を追い返そうとするが、響はいきなり不良のリーダー・タカヤの手の甲をボールペンでブッ刺す。ちょっと危険な女である。そこまでやっておいて、文芸部の部員不足が問題になると響はタカヤに入部するよう勧誘へと赴く(結局、入部してしまうのだが……)。そんな文芸部の部長・リカは今どきガングロのコギャル風で、携帯で小説をしたためる。さらに、高校デビューに失敗してラノベしか読まない、かよちゃんを加えて、文芸部はスタートする。

 やたらと真面目に小説を書く気のあるヤツが集まっているのは、立派だろう。しかし、妙な無頼風が吹いている気がしてやまない。ここで、本作のタイトルにある「小説家になる方法」が言わんとしていることがわかった。それは、小説家なんてヤクザな商売を志す者は世間におもねってはならない、ということだ。なにしろ、文芸部に集う登場人物は揃ってクラスに友達が少ない。おまけに部員同士で馴れ合うこともなく、どこかトゲトゲしい。

 こうした生き様をさらに洗練させて、「人としてどうよ?」といったレベルにならないと、小説家として大成することなぞできないのだろう。

 一方、こんな場面も。冒頭、花井が響の原稿を見る前に、その原稿をゴミ箱に捨てた先輩編集者が言う。

「小説家っていっても仕事で付き合うなら社会人だ。その小説のデキが多少よかったとしても、最低限のルールも守れない作家とは仕事はできない」

 ……我々凡人は、最低限のルールを守って生きるしかないようだ。
(文/是枝了以)

きららちゃん

きららちゃん

あまり文芸というイメージはないですが。

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