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マンガ版オレと彼女の萌えよペン第1巻(KADOKAWA 富士見書房)

 マンガ家が主人公として登場する「マンガ家マンガ」は、ひとつのジャンルとして確立されています。そんな中、新たに登場したのが『オレと彼女の萌えよペン』です。原作は村上凜氏のライトノベルで、現在のところ2巻まで刊行。そして「月刊ドラゴンエイジ」(共にKADOKAWA 富士見書房)にて、森みさき氏のコミカライズも連載中の注目作です。タイトルに「萌えよペン」と入っているところで、島本和彦氏の『燃えよペン』(竹書房)や『吼えろペン』(小学館)を彷彿とさせるわけですが、ライトノベルのほうの帯にはちゃんと島本氏がコメントしています。というわけで、2月にコミック第1巻も発売された本作を紹介していくことにします。

「燃えよ」じゃなくて「萌えよ」というわけですから、物語も当然萌え萌えなのかと思いきや、そうではありません。主人公の君島泉くんが志すのは、王道系のバトルマンガ。この主人公、かなり志が高いのか、15歳なのにあちこちに持ち込みをしています。そんな彼は、持ち込みに行ったマンガ誌「月刊少年ドラゴン」の編集部で、画力はあるけれど作品を通して伝えたいパッションが感じられないと指摘されます。でも、将来性が見えたのか、編集の早乙女さんはその欠点を補うためとして、君島くんにプロのアシスタントを経験することを提案します。紹介されたのは、兄弟誌「月刊プリティードラゴン」で連載している生駒アギト先生。ペンネームも相まって、格好いい雰囲気の先生を想像していたら、出てきたのは巨乳の美少女でした。生駒先生のほうも「泉」という名前だから、巨乳の美少女が来ると思って自腹でメイド服を買って待っていたのに騙されたと、歯ぎしりします。

 そう、生駒アギト先生こと生駒茉莉は、君島くんと同い年の連載作家。そして、エロゲーなどなど萌え萌えが大好きな巨乳美少女だったのです! とてつもなくオイシいご都合設定ですが、肝心の君島くんは萌えにまったく興味がなく……。

 そして、物語は生駒先生が連載を打ち切られたのを契機に、早乙女さんの提案で“パッションはあるけど時代に逆行している”生駒先生と、“画力はあるけどパッションがない”君島くんが合作をすることになっていきます。

 長く続きそうなラブコメの雰囲気が全開な本作、この先が楽しみです(コミックを読んでから、すぐにラノベ買いました)。いわば、巨乳美少女と一緒に歩める『まんが道』(中央公論新社)です! しかも、生駒先生は強気美少女なので、君島くんとダメ出し合戦になることはウケアイ。良い作品が出来ないはずがありません。

 しかし、オイシく、うらやましく、萌えられる作品を楽しみながらも、これまで多くの「マンガ家マンガ」を読んできた筆者の心には、ふとブラックな感情がよぎります。

 手塚プロ出身のマンガ家夫婦だったわたべ淳氏は、仕事がなくなって遺跡発掘現場でバイトした挙げ句に、高見まこさんと別居しちゃったな(そのあたりは、わたべ氏の『遺跡の人』(双葉社)に詳しいです)……とか、永島慎二の『漫画家残酷物語』(ジャイブ)の各話が、次々と頭に思い浮かぶのです。それに、足りない素質を補うために編集主導で合作させるって、土田世紀の『編集王』(小学館)に出てきたダメ編集者・明治一郎の香りがします。

 藤子不二雄先生の名作『まんが道』に登場した加藤さん(「漫画少年」の編集長)みたいに神のごとしの編集者は、フィクションです。つげ義春の『義男の青春』(新潮社)などに登場する、マンガ家を人間扱いしていない編集者のほうが現実です。きっと、上手いことを言って合作させることにした早乙女さんも、いざ人気が出なければ、さっさと切り捨てよう、と腹の中では考えているに違いありません。

 そういった感情と相まって、萌えながらも筆者には編集者への怨念がムクムクとわき上がってきます。いや、本当に楽しく読める作品です!
(文/大居候)

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