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『アップルシード アルファ』初日舞台挨拶の様子。
左よりブリアレオス、諏訪部順一、小松由佳、悠木碧、高橋広樹、荒牧伸志監督

 フルCGアニメーション『アップルシード アルファ』の初日舞台挨拶が、公開初日となる今月17日に新宿バルト9にて行われた。

 そもそも『アップルシード アルファ』の原作『アップルシード』は、『攻殻機動隊』で知られるマンガ家・士郎正宗が手がけたSFマンガの名作。この『アップルシード アルファ』だけでなく、今年は『攻殻機動隊』の原作誕生からの25周年として、初夏には映画『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL 新劇場版』の公開が予定されている。さらに先日には久しぶりにハリウッド版『攻殻機動隊』のニュースも聞こえてきた参照。こうした盛り上がりに、11年前の2004年頃を思い出すファンも多いかもしれない。2004年はテレビアニメシリーズ『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』放送、映画『イノセンス』、『APPLESEED』が公開されるなど、士郎正宗作品の映像化展開が花盛りとなっていた。まさに11年ぶりの“士郎正宗イヤー”といえる2015年の嚆矢を射る本作『アップルシード アルファ』は、先述の映画『APPLESEED』のリブート版となる作品だ。

 本作の初日舞台挨拶には、ヴォイスキャストの小松由佳さん(デュナン役)、諏訪部順一さん(ブリアレオス役)、悠木碧さん(アイリス役)、高橋広樹さん(オルソン役)、荒牧伸志監督が登壇した。

 満席の劇場には着ぐるみのブリアレオスも登場し、ブリアレオスの動きに合わせて諏訪部さんが生アフレコを披露。「今日はアップルシードアルファにご来場いただき、ありがとう。ちなみに申し上げておくが、俺は少年の心と体をいやしたりはしないぜ、加えて言うならうさぎの妖怪でもないぜ、さらに犯罪傾向のあるやつを逮捕したりもしないからな、そこんとこヨロシク!」と、同時期に上映されている映画『ベイマックス』や『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』、『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』とひっかけた挨拶に、場内は大きな笑いに包まれた。

 これまで『アップルシード』は、1988年にOVA版、荒牧監督による映画『APPLESEED』(2004年)『EX MACHINA』(2007年)、全13話のシリーズ展開『APPLESEED XIII』(2011年)と映像化されている。今回の新作製作の経緯について、過去の2作で「自分の中では、実は一旦終わっている気がしていた」と、荒牧監督。しかし、アメリカのソニー・ピクチャーズのプロデューサーから「『アップルシード』をまたやってくれ」という話があり、原作者の士郎さんとも会う中で「新しいものとして見せられる」と感じたという。

 小松さん、諏訪部さんには「役作りとして過去作を意識したか?」という質問が向けられる。

 諏訪部さんが「極めてナーバスな質問ですね(笑)」と言うと、会場からも笑いが。過去作はすべてリアルタイムで見ていたという諏訪部さんだが、「あえて今まで演じられた方が作られたブリアレオスの雰囲気に似せようということではなく、あらためて今回の作品の中での性格や立ち位置を意識して、ゼロからキャラクターメイキングをして演じました」と返答。「(サイボーグの)肉体はあるんですが、それにひきずられすぎないよう、ロボットとか無機質なものにならないように、人間っぽさを表現できればと思って意識してやりました」としていた。

 かたや小松さんは以前、『APPLESEED XIII』でデュナン役のオーディションに一度落ちていることを明かし、映画『APPLESEED』はちゃんと見たものの、『APPLESEED XIII』は、悔しさのあまり、少ししか見れていないと照れくさそうに告白。

 また、それぞれ『アップルシード アルファ』の感想を尋ねられると

「重さ加減って、絵でこんなに表現できるんだな、とすごくビックリしました。最初に監督に世界観、キャラクターの説明をいただいた時に『これは吹き替えという作業ではあるけど、吹き替えということではなく日本版として日本の作品としてもう一度作りなおしてます。自分の気持ちでアイリスとして演じてほしい』とおっしゃっていただいたのが印象的でした」(悠木さん)

「CGって、いくら作っても無理なんじゃないかと思っていたのが“空気”を描くことだったのですが、この映画で一番すごいと思ったのが、登場人物のいる場所の“空気”をすごく感じることができること」(高橋さん)

 と答えていた。

 悠木さんのコメントにもあったように、本作は英語版が先行して作られ、日本語化する作業が行われた。その中で、原作者である士郎さん協力の下、日本版は英語版よりもブリアレオスとデュナンの距離感が近く、セリフの内容や固有名詞も原作寄りに制作されているというので、原作ファンも期待が高まるだろう。

 そのほか、メインテーマの中田ヤスタカさんを始め、tofubeatsやQ;indivi+、80KIDZやRAM RIDERといった豪華な楽曲でも話題の本作。中田さんの手がけたメインテーマについて話が及ぶと、荒牧監督は「(中田ヤスタカさんは)ポップな曲のイメージの方だったのですが、そういう曲だけじゃなくて、ご本人が『映像を観て“重さ”を感じた』とおっしゃっていたように、重い音で作っていただいたんですね。本編の終わりの後に来る曲として、見る人たちの気持ちを受け止めた曲になっていて、すごく気に入って即OKを出しました」といった話も。

 最後に、小松さんは「『アップルシードっていうのは、なんの種なのか?』というのを、しっかりと持ち帰っていただければ」と本作の見どころを語り、万雷の拍手と共に初日舞台挨拶は幕を閉じた。

 近年、CGアニメは、ディズニー独特のルックを持った『アナと雪の女王』『ベイマックス』が世界的に大ヒットを記録、セルルックでは昨年末の『楽園追放 -Expelled from Paradise-』が高い評価を得た。一方、フォトリアルなCGアニメは、これまで『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』や荒牧監督の『キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-』など、海外を中心とした評価だった。先述の通り、日本版ならではの調整も施されている本作が日本でどのように受容されるのかにも期待したい。
(取材・文/編集部)

■『アップルシード アルファ』
 世界大戦後の荒廃したニューヨークで戦火を生き抜いた元SWATの敏腕女性隊員デュナンと、その相棒・サイボーグとなったかつての恋人ブリアレオスは未だ戦いの日々を送っていた。終わりの見えない戦いの中、人類が生み出した理想都市オリュンポスでの安息を夢見る二人の前に突如現れた1人の少女。オリュンポスから来たという彼女は謎の追手に追われていた。少女と行動を共にする中で、二人は彼女の身体に秘められた秘密を知ることになる。それは世界を、地球を破壊し尽くすほどの巨大な力の鍵だった。迫り来る更なる最強の追手、今、人類の未来は二人に託された。
http://appleseedalpha.jp

原作:士郎 正宗
監督:荒牧 伸志
キャスト:小松由佳/諏訪部順一/悠木碧/高橋広樹/名塚佳織/東地宏樹/玄田哲章/堀勝之祐
脚本:マリアンヌ・クラブジック
制作:SOLA DIGITAL ARTS
配給:株式会社アニプレックス

Motion picture(C)2014 Lucent Pictures Entertainment Inc./Sony Pictures Worldwide Acquisitions Inc., All Rights Reserved. Comic book(C)2014 Shirow Masamune/Crossroad

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