「YouTube」上の【自主制作アニメーション】なつ子の暑い一日より。

 年が明け、また卒業制作展のシーズンが巡ってきた。そして今年は2015年。同時に2010年代の後半が幕を開けたことになる。

 卒業制作展における自主制作アニメーションの状況については昨年も記したが参照、その文中でも触れた谷田部透湖さんのアニメ木の葉化石の夏は、後にYouTubeで全編公開された際に各媒体でも取り上げられるなど、話題となった。

 ところが2010年代前半からは、YouTubeの動画は話題となっても再生数に反映されにくくなった。それまでは出来が良ければ1日で最高10万再生は稼げていたのだが、今では1カ月で5万再生を稼げるかどうかといったところなのだ。

 今年2月はYouTubeが誕生してから10周年となる(正式なサービス開始は05年12月)。年を追うごとに動画全体の投稿数が増加し、総体的に各動画の再生数を伸び悩ませているという見方もあるが、YouTubeの再生数をひとつの指標として、注目の自主制作アニメーション作品を見ていこう。

■短観で計測できない大ヒット ロングテール的に100万再生へ達した作品も

 YouTubeで再生数を伸ばすには、海外から関心をもたれるかどうかも重要になる。ちょうど昨年の元日に公開されて話題となったJUNK HEAD 1(堀貴秀さん)の日本語版と英語版の再生数比較してみよう。それぞれ再生数は、日本語版が約18万再生、英語版が約54万再生となっている。

 これまでで圧倒的な再生数の伸びを見せた作品は、やはり09年公開の竹内泰人さんのオオカミとブタ(オオカミはブタを食べようと思った。)だろう。海外での反応も凄まじく、公開から10日で100万再生に到達というハイペースで驚かれた(現在は約380万再生)。

 このほか100万再生を超えている作品としては、同じく09年の椙本晃佑さんのthe TV show、10年代前半では、11年の岡田拓也さんのCHILDRENや阿部詩織さんの-socket-などがある。注目したいのは、椙本さんの『the TV show』が100万再生を超えたのは公開から2年後の11年、岡田さんの『CHILDREN』と阿部さんの『-socket-』は3年後の昨年14年である点だ。コメント欄に英語が多いように、この3作品も海外での関心の高さが地道に再生数に反映されている。

 最近の公開で100万再生を超えている作品では、13年の吉田まほさんによる就活協奏曲がある。公開当時も反響を呼んだが、こちらのコメント欄は日本語が多く、昨年も定期的にいくつかの媒体で取り上げられるなどで余韻が続いている(100万再生を超えたのは昨年)。

 先に述べたように再生数が伸び悩む傾向があるものの、長い目でみれば後発組でもチャンスは残されているのが見て取れる。タイトルに英題を併記するなど、ちょっとした工夫で間口を広げられるので色々と試すに越したことはない。

■『フミコの告白』の石田祐康さんに続く人がいない? 商用デビュー前提の待望論

 2014年12月に投稿された作品の中に、なつ子の暑い一日というのがある。京都精華大学マンガ学部アニメーションコースの石井章詠さんが先輩の技術を後輩に伝えるという一環で制作した。同コースの卒業生にはフミコの告白などのアニメ作家・石田祐康さんがいることで有名だ。今年は、石田さんの卒業制作rain town(11年公開)が100万再生に届くかどうかといった楽しみもある。

 石田さんが一躍脚光を浴びた作品『フミコの告白』は、昨年300万再生を超えた(公開は09年で、100万再生は10年)。石田さんは13年に商用オリジナルとして『陽なたのアオシグレ』を監督しており、、2010年代前半は後続のアニメ作家が誰もいないという声も耳にする。

 しかし上記で挙げてきたケースから、“アニメーション(Animaiton)”ファンではなく、単に日本的な長編映画やテレビシリーズを好む“アニメ(Anime)”ファンが納得する作品が2010年代前半に出ていないというだけでしかない。その視点のみだと寂しい状況になってしまうのは致し方ないものの、作品そのものをビジネスに転用しやすい狭義的な側面で期待が込められがちなのはやむを得ない。

 そして、自主制作作品の多くが学生作品という状況が寂しいにしても、自主制作アニメーションに興味を持った人は、今年はどのような作品が完成したのかを確かめに各校の卒業制作展へ訪れてみたい。なお『なつ子の暑い一日』の石井さんは来年卒業なので、楽しみはとっておこう。

 最後に、おまけとしてケタ違いの再生数を誇る作品を紹介したい。クリエイターユニット・東京ハイジのはみがきのうただ。11年公開で同年末に100万再生となったが、昨年末に2000万再生を突破と留まるところを知らない。この再生数までになると、もはや自主制作か商用かといった域を超越している。

 東京ハイジは、このほかにもおばけのホットケーキが約480万再生、ななこのおるすばんが約340万再生、へんしん!おでかけマンが約240万再生、てくてく歩こうが約220万再生、スプーンたんが約210万再生と、大ヒット作品がある。一方で昨年10月には、動画を収録したDVD付き書籍「どうがえほん」シリーズを発売。『はみがきのうた』『てくてくあるこう』『へんしん!おでかけマン』『スプーンたん』『おばけのホットケーキ』『うんとでろうんち』の6作品がリリースとなっている。

『はみがきのうた』はどこまで再生数を伸ばすのか。「日課」や「習慣」となっている作品だけに、10年代後半も安定した増加を見せてくれるに違いない。
(文/真狩祐志)

■YouTube
https://www.youtube.com/

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