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コミケPLUSVol.3(メディア・パル)

 今年も一年の締めくくり、冬のコミックマーケットの季節が近づいてきた。今回のコミックマーケット87は、久々に大晦日を避けた日程。三日目に命を削る男子にとっても「閉会後、すぐに実家に帰省しなきゃ」とか、せわしなさから解放されて楽しむことができそう。

 そんなコミケの時期に併せて発売されるのが、『コミケPLUS』(メディア・パル)だ。コミックマーケット準備会の協力で発行されるこの雑誌も今回で3号目。主にコミケ初心者を対象として、その楽しみ方をアドバイスしてくれる雑誌だ。今号でまず注目したいのは、表紙絵。担当するのは『涼宮ハルヒの憂鬱』の鶴屋さんをデフォルメしたキャラクター「ちゅるやさん」でも人気を集めた、えれっと氏というわけで、目を引く。えれっと氏は、みなとカーニバルの新作『姉小路直子と銀色の死神』も手がける人気シナリオライター・王雀孫氏の初のライトノベル『始まらない終末戦争と終わってる私らの青春活劇』(集英社ダッシュエックス文庫)でイラストも担当しており、まさに旬の絵師を起用しているといえる。

 さて、肝心の記事について、まず注目したいのが今年夏のコミックマーケット86にサークル参加した歌手・小林幸子氏へのインタビュー。記事に加えて、読者プレゼントとしてCD『さちさちにしてあげる』をサイン入りでプレゼントするとか。うん、とりあえず自分たちも楽しいであろう企画を考えている編集者たちは幸せだろう。

 そしてやはり、役に立つのは冬コミ向けの初心者マニュアル記事。「靴下はポリエステルかウール」「ベタ靴はNG」といった情報は、コミケ初参加する人には役に立つこと間違いない。

 つまり、今回もコミケに向けてカタログと一緒に買っておいて間違いない一冊といえるだろう!

 でもやっぱり、ほんわかとコレジャナイ感があるのも事実。その理由は、あくまで記事が上品だから。カタログを読んでいて面白いのは、Dr.モロー氏の毒のあるマンガだったり、マンレポ(まんがレポート)の「顰蹙」系のコーナーだったりするわけで。過去、大勢の参加者がそうした情報を“反面教師”としてきた。だから、やっぱりそうした毒のある記事もあれば、ホントに“PLUS”として価値が出るんじゃなかろうかと。準備会VS.徹夜組の三十年戦争とか、トンデモない印刷所、違うサークル名で三日とも同じ頒布物で出展して準備会にブチ切れられたサークル参加者、ROMの売り上げでマンションを買ったエロレイヤーの話とか……そんな話題はみんな大好きだと思います。
(文/信太 森夫)

お上品さからの脱却にも期待したい! 初心者必携のコミケ・マニュアル『コミケPLUS』Vol.3のページです。おたぽるは、ホビー書籍コミケPLUSコミックマーケットの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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