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『秘宝館という文化装置』(青弓社)

 1970年代から80年代にかけて、全国の温泉地を中心に乱立した秘宝館。性器をモチーフにしたオブジェといったエロいあれこれを展示した、なんとも風情のある博物館ですが、一部好事家の間ではいまだに支持の厚いスポットです。しかし、秘宝館は現在、絶滅寸前。12月17日に放送されたドキュメンタリー『NONFIX エロスの行方・消え行く“秘宝館”』(フジテレビ)では、そんな秘宝館の現状を取り上げていました。

 2014年までに残っていた秘宝館は、静岡県の熱海秘宝館、佐賀県の嬉野武雄観光秘宝館、栃木県の鬼怒川秘宝殿の3つ。しかし、伝説の放浪絵師・樺山久夫氏の絵が多数展示されていることでも知られる嬉野武雄観光秘宝館は今年3月に閉館、鬼怒川秘宝殿も今年の12月31日をもって閉館することが決まりました。

『NONFIX』によると、展示品を合わせて総工費7億円で作られた嬉野武雄観光秘宝館は、収益を支えていたアダルトグッズが規制により館内で販売できなくなったことで財政が悪化。ひと月の電気代は20万を越え、経営が立ちいかなくなったそう。鬼怒川秘宝殿も「平日は10人を切る」と、来場者不足に嘆いていました。

『秘宝館という文化装置』(青弓社)の著者で北海道大学国際本部留学生センター特任助教・妙木忍氏いわく、秘宝館は“性器をかたどった展示物”だけなく、“ロウなどでできた等身大人形”“ボタンやハンドルひとつで動く訪問者参加型の仕掛け”があることが特徴。その始まりは1972年10月に三重県伊勢市にオープンした「元祖国際秘宝館伊勢館」だといいます。ここには最盛期で年間20万人が訪れ、1日の入場者が1000人を超す日もあるほど、多くの観光客でにぎわっていました。

 そもそも、70年代後半から温泉地に多く見られた秘宝館は、男性向けの娯楽施設であるストリップやスナックの代わりに女性も行けるようにと工夫を凝らしていたそう。実際、北陸秘宝館における1年間の女性来場者は52%を占め、番組では秘宝館グッズの女性コレクターらも紹介されていました。

 秘宝館の製作には、大阪万博にもかかわった施工業者や東京創研といった東宝美術部出身者の会社が名を連ね、作られるごとにそのクオリティは向上。動く等身大ロボット“サイボット”やヌードの女性が浮かび上がるホログラムなど、当時最先端だったエレクトロニクスが採用された、遊園地のような楽しい秘宝館が建設されます。しかし、1980年以降、一時は全国に20カ所ほどあったという秘宝館も、団体旅行の減少やアダルトビデオといった映像コンテンツの台頭で“エロ”が手軽になったこと、趣味の多様化などを背景に、来客数が激減。1990年代には秘宝館の閉館が相次ぐこととなりました。

 そして今年、二つの秘宝館が終わりを迎え、2015年に日本に残る秘宝館は熱海秘宝館のたったひとつに。熱海秘宝館には映像を使った仕掛けが多く、ハンドルを回すとマリリン・モンロー風の人形のスカートが風でめくれるというアトラクションや、美人人形などが展示されているので、気になる人は行ってみては。

 バブル期に咲いた昭和の徒花的アミューズメント施設・秘宝館。番組では「昭和の秘宝館を取っておくのではなくて、じゃあ、僕らが秘宝館を作ったらどうなるのか」と、写真家で秘宝館愛好家の都築響一氏の言葉も紹介されました。今後、21世紀型の秘宝館がどこかに誕生することを祈りたいですね。

2015年、日本に残る秘宝館は熱海だけに…昭和の徒花的アミューズメント施設・秘宝館の“今”のページです。おたぽるは、その他ホビー妙木忍樺山久夫秘宝館の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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