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絶版マンガ図書館の「JコミFANディング」ページより。
(数値は2014年11月14日時点のもの)

 もはや“描かないマンガ家”が肩書になってしまったマンガ家の復活を支援する試みが、絶版マンガ図書館の「JコミFANディング」で行われている。絶版マンガ図書館を運営するマンガ家・赤松健氏の説明によれば、「JコミFANディング」は、「少数の選ばれたファン層から少しお高いお布施を集めるモデル」。

 このプロジェクトでは、これまでも人気マンガ家の絶版になっている名作をDRM(デジタル著作権管理)なしで提供するほか、マンガ家本人との飲み会に参加する権利などを提供して、ファンから出資を集めることに成功している。なお、収益はすべてマンガ家本人に還元されるシステムだ。

 その中で、今回初めて試みられているのが、「マンガ家として復帰したい」という思いを応援するファンド。その対象となったのが、山本夜羽音氏である。

 反天皇制運動など、数々の政治的活動を経験した後にマンガ家・山本直樹氏に弟子入りしてマンガ家としてデビューした山本氏。1990年代後半には「極左エロマンガ家」として注目され、児童ポルノ法問題など、“表現の自由”に関わる問題にも積極的に参加してきた。しかし、近年は完全に休業状態。最後に世間に注目されたのは、2008年10月に当時の麻生太郎首相が秋葉原駅前で演説を行った際、「とっとと解散しる!!!」と書かれた自作のプラカードを掲げて抗議した事件である。しかし、それももう6年も前の話だ。

 その間、山本氏の活動はマンガから遠ざかっていた。2011年3月の大震災に際して山本氏はボランティア団体「おたぱっくQB」を立ち上げ、被災地の子供たちに、マンガ・アニメ・ゲーム・おもちゃを贈る活動を行った。それに限らず、さまざまな社会運動に“連帯”し、熱い魂を燃やしていたが、それと共に彼はどんどん創作から離れていっていた。

「……この6年間は、ほぼ消えてきた。“描かないマンガ家”という自虐も大概にしなければならないということは、自覚している」(山本氏)

 取材に応じた山本氏はこう言って話し始めた。とにかくここ10年あまりの間、マンガ家としては先の見えないスランプ状態にあったことは、彼自身も自覚している。

「描きたい作品が描けないまま、ズルズルと来ていたと思う。商業デビューしてから、比較的自由に描かせてもらっていたが、そこにあぐらをかいていたのだと思う。自分では、商業的な作品を描いていたつもりだったのだが、そうではなかった……」(同)

 そんな山本氏に対して、赤松氏は過去の作品を改めて評価し、復活を願って「JコミFANディング」に参加するよう、声をかけてきたのだという。しかし、それでも山本氏が本当にマンガ家として復活できるのか、不安は拭いきれない。

「今度こそ、復活するプランはできている。すでにペン入れだけをすればよい状態の原稿はある。あとは、新しい作品を描くための時間。もう一度、きちんと絵を描けるようにするには2カ月はかかると思う。だから、その間、マンガに専念して生活できるだけの資金をカンパしてほしい」(同)

 かつては「ヤングチャンピオン」で連載された『マルクスガール』(共に秋田書店)をはじめとして、“読ませる”作品で評価されていた山本氏。一度は堕ちてしまった地の底から、再び血反吐を吐いて這い上がることができるのか。今後も見守りたい。
(取材・文/昼間 たかし)

■絶版マンガ図書館
http://www.zeppan.com/

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お金があった場合、どうやって描いてもらうのかはわかりません。いや、療養中ですからそういう話ではないんですが。

伝説の“描かないマンガ家”は復活できるのか? 山本夜羽音がマンガ家復帰支援ファンドに登場のページです。おたぽるは、マンガ&ラノベ出版業界事情山本夜羽音絶版マンガ図書館赤松健の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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