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■『ハイスコアガール』がSNKプレイモアの作品を使用したことは引用にすぎない!?

――スクウェア・エニックスには、本当に非があるといえるのでしょうか?

福井氏 先ほど申し上げたとおり、まず(1)「複製」「翻案」に当たるか、そして(2)「引用」に当たるかという2点の帰すうによります。この二つが(1)YES、(2)NOとくれば、基本的に違法ですので、非はあるということになります。

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【資料1】引用元:押切蓮介『ハイスコアガール』 2巻、スクウェア・エニックス、2012年、4ページ

 1~5巻を拝見する限りは、画面の再現が不鮮明・部分的で、そもそも「複製」「翻案」に当たるか疑問な箇所も少なくありません(例:【資料1】)。知っている人が見ればわかるのかもしれませんが、これでは元のゲーム画面の特徴はよくわかりません。

 しかし、同じゲームの一連のプレイ画面をかなりはっきり再現している箇所もあり、これならば「複製」「翻案」には当たる可能性が高いように思えます(例:【資料2】)。他方、『ハイスコアガール』は90年代のゲームをめぐる若者たちの恋愛模様や青春群像を、実在のゲームを追いながら描いています。そのような作品の性質から考えると、ゲーム画面の利用が「引用」として許される可能性は否定できません。ただ、前述の4巻の3ページ分などはゲームの展開をメインで楽しませる要素もあり、このあたりを裁判所がどう判断するかが分かれ目になるでしょう。

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【資料2】押切蓮介『ハイスコアガール』4巻、スクウェア・エニックス、2013年、43-45ページ

■ゲーム実況は“暗黙の了承”? 「無断使用」を無制限に差し止める感覚は古い!?

――今回の問題に関連して、ニコ生でのゲームの実況中継など、実際のゲーム画面を配信することは著作権的に問題はないのでしょうか?

福井氏 純論理的には、実はこちらのほうが、むしろ著作権に触れる可能性は高いでしょう。ゲーム画面は「映画の著作物」として保護されていますので、それをニコ生で配信することは「公衆送信」に当たります。したがって、無断で行ってはいけないというのが法の原則です。しかし、現実には“暗黙の了承”というかゲームメーカーから事実上“放置”されて行われているケースが少なくありません。中には任天堂のように、推奨しているメーカーもあります。やってもらったほうが売り上げが上がるわけですからね。

 以前は、著作権そのものが目的化してしまい、実害があるかないかとは関係なく、「無断で使われると不愉快だから止めさせよう」という発想も目立ちましたが、最近では、著作権は“ツール”であって、目的はそれによって収益が上がることという考え方が徐々に浸透してきました。無断使用だから無差別に差し止めようというのは、少し感覚として古くなってきてはいます。例えば『アナと雪の女王』の主題歌を歌う動画がたくさんアップロードされましたが、ディズニーはむしろ知名度アップのために活用していましたよね。また、著作権に対する考え方の変化によって、コミケなどでの二次創作も花開いています。

 このような状況の中にあって、SNKプレイモアは何が実害だと思って、刑事告訴に踏み切ったのかということに疑問を持つ関係者もいるようです。スクウェア・エニックスがほかのメーカーからは許諾を取っていたことが不愉快だったのか、何か特殊な裏事情があったのかは存じ上げません。あるいはSNKは、マンガを読んで登場する過去のゲームに興味を持ったり、関連商品を買ってみようと思う人がいたりするメリットを歓迎して、寛容な態度を取る選択肢もあったかもしれませんね。

 本作で、90年代ゲーセンの熱気と不器用な若者たちの触れ合いとを融合させた、押切氏の手腕は見事です。早期の解決を祈ります。

※※※※※
 スクウェア・エニックスが無断でSNKプレイモアの作品を使用したことについて、現状わかる情報で話をうかがう限りでは、著作権法の許容範囲である可能性も捨てきれない。SNKプレイモアが刑事告訴に踏み切った詳細な理由は不明だが、当問題がどのような終着を見せるのか、今後も進捗を追っていきたい。
(取材・文/小林ぴじお)

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