話題となったCLOCKUPの『フラテルニテ』キービジュアル。
大きく話題となった『フラテルニテ』のキービジュアル。

 数ある美少女ゲームメーカーの中で、CLOCKUPの魅力を述べるなら、まず「安心できる実用性」である。ファンタジーもあるかと思えば、人妻ものもあり、多様なジャンルを横断しつつ、ユーザーたちの「実用」をサポートし続けてきた。

『黒の歌姫』のようなハードなテイストの凌辱、あるいは『ビーチクビーチ~南国乳辱撮影会~』のような明るいテイストでやっぱり強引エッチと、基本は実用重視ハードテイストを基本にしてきたCLOCKUPへの見方が大きく変わったのが2011年に発売された『euphoria』だ。これまでにない、なんとも表現しがたい惨劇的エロワールド。はましま薫夫原画の登場人物がおりなす独特の世界は話題を呼び、小説・OVAへとメディアミックスも展開した。そもそもCLOCKUPの作品群は音楽性の高さや独特の世界観も魅力だったのだが、やはりユーザーの購入動機は「実用」の側面が主流だった。ところが、本作は従来の男性美少女ゲームユーザーのみならず、女性までもが興味を持つ作品となった。この作品がユーザーからのブランドの見られ方を大きく変えたのは間違いない。

 それから3年。登場人物全員が自身の遺影を抱えるというセンセーショナルなキービジュアルで、『euphoria』と似たテイストと思しき新作『フラテルニテ』がいよいよ7月25日に発売となる。今回も、世をどう賑わしてくれるのか? 店頭やイベントで自ら全身タイツマンとして広報活動にまい進するCLOCKUP代表のZaR氏と、同作のディレクター・阿久津亮氏が取材に応じてくれた。

――今回の『フラテルニテ』は、キービジュアルのインパクトもあり、ネットなどではかなり話題となっており、期待の声が多く見られています。

ZaR これは、いけるという感覚もありますけど……ドキドキしていますね。

阿久津 「大丈夫かな、みんな誤解していないかな」という気もしています(笑)。『フラテルニテ』は、すごい大作というわけではないんですよ。いつものCLOCKUP作品だよ、と。

ZaR CLOCKUPとして守ろうと思っているのは、(18禁美少女ゲームとしての)“実用性”なんです。ただ『フラテルニテ』については、イベントでも女性の方が配布物を受け取ってくれることが多いんですけど……。

阿久津 (『フラテルニテ』企画・原案、キャラクターデザイン、原画を務める)はましま薫夫さんが直近でBLゲーを作っているので、Twitterなんかでも女性の反応が多くて、「気をつけてね」と思っています(笑)。

『euphoria』は女性ファンも多かったので、『euphoria』をプレイされている女性の方は大丈夫だと思うのですが、エロシーンも多いのでちょっと心配ですね。サブカルの人だとグロとかスカは乗り越えられるんですけど……。ただ、やっぱりプレイしたお客さんに喜んでもらわないといけないので、(『フラテルニテ』をプレイして)新しい世界に目覚めてほしいですね!

――前評判としては、“『euphoria』のテイスト、再び”という期待も高いです。制作する際は、『euphoria』のテイストを意識していたりするのでしょうか?

阿久津 制作側としては、違う作品にしようと気をつけて作っています。確かに方向性は似ているのですが、『euphoria』と同じ物だと思ってプレイされると、「『フラテルニテ』は思っていた物と違う」と思われそうで怖いなあという気持ちですね。

■代表が全身タイツで広報活動を展開! エロゲー・メーカーCLOCKUPのスタイル

『フラテルニテ』の1シーン。
『フラテルニテ』の1シーン。

――『euphoria』を契機として、CLOCKUPは作品のテーマの幅が広がった印象です。御社の中でも、そういった意識はあるんでしょうか。

ZaR そうですね。我々も10年近くやっていると、どうしてもブランドイメージや企画の方向性が偏ってきてしまいます。だから、もっと色々やりたいという思いはありました。そうした中から『euphoria』が生まれました。『euphoria』は時間をかけて作った作品ですが、そういった企画に恵まれれば、積極的に出していこうと思っています。CLOCKUPらしさは考えますけど、それにこだわるばかりではありません。「これはいける」と思えば、どんどん制作していきますよ。

――『フラテルニテ』開発のきっかけは、『euphoria』のヒットがあったからと思っていたんですが、そういうわけではない?

阿久津 それが全然、関係ないんですよ。私は、はましまさんと組んで作品を作るのは、『フラテルニテ』が2作目なんですが、オフィスの席が隣り同士で、いつも「こういうゲームを作りたいな」という話はしています。『フラテルニテ』は、その中から生まれてきた作品なんです。最初は、もうちょっと別のゲームをつくろうとしてたんですけど、それだと期間や予算が折り合わなかったので、このような形で生まれたのが『フラテルニテ』なんです。

――普段の企画出しというのはどういった形で行われているのですか?

ZaR 出し合うというよりは、ディレクターから提案を受ける場合が多いですね。何案か提出するパターンもあれば、「これを作ります」という場合も。そこから、社内の意見を取り入れてくみ上げています。「CLOCKUPなら、こういうもの」ということを話し合いながらですね。

――すると、それぞれが自分の作りたいものを作っている。

ZaR そうですね。それぞれが、自分の作りたい作品をお客さんに観てほしいという意識で制作しています。ですから、お客さんがCLOCKUPに対してどういうものを求めているかを意識しています。ただ、作りたい作品があっても、『フラテルニテ』の立ち上げ時にあった別の企画のように、作家さんのスケジュールであるとか、期間的な問題で後に回さざるを得ないこともありますから。

――その作品もどういうものか、気になりますね。

阿久津 それも、やっぱり暗いテイストです。その時、どんな作品を作りたいかという気分で、直近に制作しているのと反対のテイストをやろうと思うことが多いですけどね。

――過去のタイトルから、CLOCKUPさんは音楽へのこだわりも感じます。これまで、どういった意識で楽曲を考えていらしたのかもお伺いしたいのですが。

ZaR 主題歌は、ゲームをプレイするお客さんだけでなく、プレイされないユーザーの耳にも入りますから作品のイメージに繋がってくると思います。ですので、主題歌には力を入れています。自分たちで音楽活動をするとかバンドを持っているとかではないので……まあ、大変ですよ! だから、自分たちのタイトルに合っていると思う音楽の傾向を考えて、その都度、作曲家さんに依頼しています。

――過去のタイトルですと、強烈な印象なのが『プリーズ・レ◯プ・ミー!』の主題歌「LOVE☆レイプ」です。いつも主題歌は魅了的なのですが、これは度肝を抜かれました。曲のタイトルもアレですが、女性ボーカルが「レイプ」を「LOVE」だと熱唱するわけではないですか。しかも、レイプなのに曲調は明るいし、レイプを求めているとしか思えない……。あれは、なにがどうなったのかと。

ZaR そうですね~。作詞を頼むときにやっぱり「ネタ感」とか曲調と韻を踏んだイメージを盛り込んでほしいというオーダーを出して制作してもらう感じです。それに作詞家さんが、完全に応えてくれたのだと思います。もちろん、制約は入ってきます。淫語がたくさん入っている歌詞だと女性ボーカルの方がライブで顔出しでは歌えないとか「別名義でお願いします」とか。曲を全面にした展開は難しいですね。

――これまで、CLOCKUPのイベント取材にも行きましたが、ゲストの声優さんは顔出し……首から上の写真NGでしたね。どんな角度から写真を撮っても、内部告発者の類いかなんかにしかならないので、熟慮の末に手だけ掲載しましたよ。

ZaR やっぱり声優さんは声で勝負するしかないですね!

――とすると、宣伝にはZaRさ……いや、タイツマンが登場するしかないですね。

ZaR タイツマンはですね、最初、うちも公式コスプレイヤーが欲しいという話から始まったんです。そこで「誰がやってくれるんだろう」という議論になり、誰もやらなければ、俺がやるという話になったんです。今回も、どんどん出ていきますよ! 広報をする面でも、顔を出してPRできる面を持っているのは強みですよね。無駄にアピールできることが、当社の強みですね。

■ウンコがないはずがない! 『フラテルニテ』の中身とは……?

気になる小西千喜ちゃん。
気になる小西千喜ちゃん。

――それでは、気になる『フラテルニテ』の内容についても伺えれば、と。話題となったキービジュアルでは、登場人物が全員自分の遺影を掲げています。これは登場人物は全員死んでいるということでしょうか?

阿久津 どうなんでしょう(笑)。

――このメインビジュアルだと、一番左の女の子(小西千喜)が気になるんですが……。

阿久津 予想以上に注目されてしまいましたが、あくまでサブキャラなので登場頻度はお察しいただければと(笑)。

――先ほど、“いつものCLOCKUP”作品とおっしゃっておりましたが、今回は糞尿全開はあるんでしょうか?

阿久津 ありますよ! なぜ、ないと思っているんですか(笑)! 『euphoria』の次でウンコがないはずがないじゃあないですか。

――さすがです(笑)。では、これまたCLOCKUPさんといえば、ラブラブに和姦よりも凌辱とか妙な儀式や装置を使ったセックスシーンですよね。過去の印象に残った作品を挙げるとキリがないのですが『凛辱の城 傀儡の王』では、聖騎士が夫婦揃ってスライムに侵されたり。『おれつま!』をプレイした時も、今回はフツーにセックスするのかなと思ったら、全然そうじゃなかった。今回も和姦なんてなくてレイプの連続だったりするんですよね?

阿久津 今回は自己啓発サークル風の舞台設定なので、和姦が多いんですね。もちろん調教中は別ですが。割とご奉仕系も多いですよ。だから、凌辱でもないし寝取られでもないし、何ゲーなんでしょうね?

――むむ。その“和姦”が果たして世間の大多数が常識だと思っている“和姦”なのかどうか、期待大ですね。ちなみに、公開プレイもあるんですよね? ほんと『黒の歌姫』以来、単なるハーレムじゃない、身も心もザーメンに浸されたヒロインたちが街角で晒されるとか、さまざまな手段で下卑た視線に犯されるシーンがたまらんのですよ!

阿久津 みんなが見ている前で行われるプレイはありますよ。むしろ、それが通常です(笑)。

――自己啓発サークル風ということで、何がしかの事件を想起させる部分も感じます。『フラテルニテ』の制作にあたって、影響を受けた作品や意識した社会的な事件はあるんでしょうか?

阿久津 元ネタというほどではないのですが、「こういう感じ」という参考タイトルがあるとイメージが伝わりやすいので、はましまさんと企画検討中、お互いにいくつか挙げています。具体的なタイトルは内容のネタバレに繋がりそうなのでまだ秘密です。

――プレイする前から……褒め言葉として「マジキチ」という言葉を使いたいです。すでに公開されている情報ですと、臓物のCGも見られます。流血ならいざしらず、臓物まで出す美少女ゲームというのはなかなか見かけないですよね。

阿久津 そうでしょう。でも、作りたい作品があるので挑戦をしてみました。正直、(倫理審査に通して)どこまで出せるかわかりませんが、話し合いをしながら制作しています。

■一方的な規制ではない!? 美少女ゲームをめぐる表現規制の今

『フラテルニテ』のチラシより。
『フラテルニテ』のチラシより。

――続いて美少女ゲームの業界事情について、お伺いしていきます。美少女ゲームもダウンロード販売が大きな割合を占めるようになってきていますが、売り上げに変化はありますか?

ZaR うちはかなり早い段階から(ダウンロード販売を)行っておりますが、数が出てくるようになってきました。CLOCKUPは予約が入りにくいブランドです。ですので、パッケージのロットを絞らなければならないんですが、(ダウンロード販売で)それを補う数字は出しています。タイトルにもよりますが、ある程度の期間を経るとダウンロードの売り上げがパッケージを超えることもあります。

――流行り廃りに左右されず、売れ続ける。それは、実用性を求めるユーザーの支持を受けていると見ることもできるのではないでしょうか?

ZaR そうですね。でも、やっぱりパッケージの予約は欲しいです。

――イベントに来てくれているお客さんを見ると、CLOCKUPさんはコアなファンを獲得しているようですが……。

ZaR 「客を選ぶタイトル」というのを作っているとは思っています。でも、選んでくれるユーザーはいるということなので、そこから幅を広げていきたいと思っています。

――美少女ゲームのファンが固定化しているといった話もありますが、新規ファンの開拓はいかがでしょうか?

ZaR 配布イベントとかでは、新しい方にもお会いしております。売上本数以外でファンの姿が見えるのは、アンケートハガキですね。作品のカラーがさまざまなので、タイトルごとにハガキの数も二桁だったり、四桁だったりします。『euphoria』のように女性ファンが増えている作品もありますし。

――いやぁ、女性が美少女ゲームを楽しむなんて、日本の表現の自由には喜びを感じるしかありませんね。業界の問題としては、表現の規制についても触れなくてはいけません。やはり、凌辱の規制は強まった感覚を受けますが……。

ZaR そうですね。ただ、表面的なものだとは思います。

阿久津 タイトルに入れたらだめ。パッケージにいれたらだめ程度ですね。例えば、臓物のCGについても、制作時点ではどこまで出せるかわからないです。いつも審査は(映像倫に)ギリギリで出して、この絵は大丈夫かを確認しているんですが、パンフにも掲載している臓物CGは「もう一声」と言われたので、暗く調整しました。ただ、一方的な通達ではなく、どうやったら問題なく流通に乗せることができるのか、話し合いながら決めている形です。

――本サイトでもコンテンツの倫理審査関連の記事はよく掲載していますが、審査団体は時勢を読んで、当局など頭の固い人々からの非難を避けるために、相当な努力をしていますからね。そうした中で、昨今の問題といえば児童ポルノ法ですけど、これは二次元である美少女ゲームでも問題になってきたりします?

パンフレット表一。
パンフレット表一。

ZaR 一応、気にしていますね。ですので、パンフレットの表一にメインヒロインの一人はいないんです。前に制作した作品で“32歳ロリ体型”というヒロインがパッケージにいたんですが、これはNGだとされて修正したことがあるんです。その時は、立ち絵だけだったので修正できましたが、今回のパンフレットの構図だと一人欠けると、ほとんど描き直しになってしまいます。だから、後からアウトになったら困るので、可哀想だけど最初から省きました。パンフレットの表二、表三にはいても大丈夫ですけど、表一は問題になるようです。

――そういった制約がありながらも、CLOCKUPさんは楽しんでいるように見えます。いや、表現の自由の根幹であるギリギリ感を楽しんでいるんでしょう。そうじゃなかったら、モンハ……ええ、どっかで見たような雰囲気の『MA☆KO HUNTER』なんて作品も生まれないでしょう。今回も『フラテルニテ』発売にあたって、さまざまなキャラの立ったイベントが展開されると期待しています。本日はありがとうございました!
(取材・構成/昼間たかし)

■「CLOCKUP」公式HP
http://clockup.net/

■『フラテルニテ』公式HP
http://clockup.net/fraternite/

「CLOCKUPの実用ゲーですよ?」 話題の美少女ゲーム『フラテルニテ』発売直前インタビューのページです。おたぽるは、PCゲームcatインタビューゲーム成人向けCLOCKUPeuphoriaZaRインタビュースカトロフラテルニテ阿久津亮の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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