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アンネの日記(文藝春秋)。

 今年2月頃から、注目を集めた都内各所の図書館で『アンネの日記』などのホロコーストを扱う書籍が相次いで破られた事件。この事件をめぐり、逮捕された東京・小平市の36歳の無職の男が、精神鑑定の結果、不起訴となる見込みであることを、大手メディアが相次いで報じている。

 この事件をめぐって本サイトでは、図書館関係者に取材した結果として、事件が最近になって始まったものではなく『アンネの日記』は古くから破られることの多いものであることを報じてきた(参照)。

 これに対して、多くの見方はこれを政治的な意図を持った行為だと考えるものだった。そして、この事件を「日本の右傾化の象徴」「レイシズムが蔓延している結果」だと見る動きは、止まるところを知らなかった。しかし、3月になり容疑者が逮捕されると、こうした主張は一気にトーンダウンした。それらの主張を行っていたメディアやジャーナリストは、不起訴処分のニュースが流れた後も沈黙を守っている。

 しかし「右傾化」を主張していた人々に対して、こちらの取材が正しかった、と批判をする気は起きない。なぜなら、今の社会には、そのような見方が当然のものとなってしまうような状況があるのも確かだからだ。

 そしてこの事件は、ジャーナリズムが左右を分別せずに物事に対して「こうに違いない」「こうあるべきだ」という殻の中に閉じこもって出てこなくなった現状を見せている。もちろん、ジャーナリズムは本質的に主観的なものである。ただ「私の目には、こう見える」と「こうに決まっている。そうじゃないのはすべてダメ」とでは、まるっきり意味が違ってくる。

 そのことを、さらにはっきりと見せているのが『アンネの日記』をめぐる事件を「右傾化」としていた人々が注目しているであろう「ニューズウィーク」6月24日号掲載の記事『「反差別」という差別が暴走する』をめぐる問題だ。

 この記事は、在特会を初めとする「ヘイトスピーチ」に対抗する「反ヘイト団体」の活動、そして「ヘイトスピーチ」の法規制をめぐる動きを批判的に捉えるものだ。この記事に対して、取材を受けたジャーナリストで参議院議員の有田芳生氏は取材した記者を「ザイトク界隈の別働隊」と呼んで批判。Twitterでは“「ニューズ ウィーク日本版」(深田政彦記者)批判”として現時点でその48までをツイートしている。これに呼応する形で、ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク「のりこえねっと」では「ニューズウィーク日本版 2014年6月24日号深田政彦氏執筆「『反ヘイト』という名のヘイト」記事に抗議します。」という文章を公開している(参照)。記事に対する批判をまとめると、記事がヘイトスピーチの側に同情的であり、反ヘイト側が行っている法規制の要求への疑問を呈しているのが許せないということ。なにより、これらの文章からは「取材しておいて、こんな記事を書きやがって!」という怒りを感じる。

 この怒りには賛同する気持ちはわかない。ヘイトスピーチが法規制されれば、それが暴力的な言論・表現の自由への抑圧を加速させるであろう危惧を感じてしまう。

 有田氏は、過去、2010年の東京都青少年健全育成条例改定問題や、児童ポルノ法の問題では、規制強化に慎重な立場を取った人物だ。その人物が、ヘイトスピーチに対しては法規制を主張してしまう。やっぱり、世の中は誰もがなにかに追い詰められ、焦燥感の中に置かれている。そして、それぞれが狭い枠の中で過激な発言だけを弄ぶことを繰り返している。この背景にあるものを考えなくては、表現の自由の問題は語れないと、思う。
(文/昼間 たかし)

アンネの日記 (文春文庫)

アンネの日記 (文春文庫)

思考を停止しないように…。

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