fripSideが、新曲「black bullet」から異色のMV制作秘話までを語り尽くす
fripSideの南條愛乃(写真右)と八木沼悟志(写真左)。

とある科学の超電磁砲』シリーズの主題歌をはじめ、疾走感あふれるデジタルJ-POP要素を持ちつつも、一度聴いたら「この作品にはこの曲しかない!」とドンズバでハマる要素を併せ持つアニメソングを多数発表する音楽ユニット・fripSide

 そんな彼らが歌う現在放送中のアニメ『ブラック・ブレット』主題歌『black bullet』は、彼らならではの要素を持ちつつも、生ストリングスや混声合唱をフィーチャーしたシンフォニック(交響曲的)なアッパーチューンというこれまでにない路線の楽曲となっている。

 今回は、彼らの“王道”と“革新”が共存する意欲作を完成させたボーカル・南條愛乃とコンポーザー・八木沼悟志の二人に、新曲にこめた熱い思いから、毎回異色のゲストが登場するMV制作の裏側、fripSideにとっての“アニソン”について、尋ねてみた!

■これまでにない熱さがキーワード

──前作『eternal reality』から9か月ぶりにリリースされるニューシングル『black bullet』は、生ストリングスや混声合唱が入ってくるなど、デジタル感の強い今までのfripSideにはあまりないノリの曲になりましたね。

八木沼 今回、プロデューサーからまず言われたのは「『ブラック・ブレット』というアニメは人間と未知の生物の戦争の後の世界が舞台で、命を懸けたリアルバトルをする作品なので、『とある科学の電磁砲』シリーズとは対極の、人の生き死にを描いた重みが欲しい。その上でfripSideらしさもなくさないでほしい」ということで、これは難しいなあと思いました(笑)。

南條 私は今までのシングルでやったことがない曲調なので、新鮮だと思いました。アルバムではこういう雰囲気の曲には触れていたんですが、ここまでがっちりコーラスが入ったりストリングスが入ったりというのはあまりなかったので、新しい作品との出会いも含めて、これからもこの曲とうまく付き合っていきたいですね。

八木沼 うん。僕らはアニメのみならずゲームなどでも主題歌を歌わせていただいていて、そういう作品ではシンフォニック調やゴシック調の曲をやっていて、今回はそこでの引き出しをアニメのほうに持ってきたという感じがあります。だから、僕ら自身としてはわりとスタンダードな曲です。

南條 ただ、生弦が入っていたり混声合唱団が入っていたりと、新しい要素も入り込んでいたせいか、いつも通りに歌うとちょっとはまらないところがあって、そこが新鮮でしたね。特にサビなんかは、ある程度の強さと熱さがないと曲にはまらないと思いました。fripSideの曲を歌う時はどこか俯瞰で見ているというか、いつもそこまで感情的になってないんですよ。熱いことを歌詞で歌っていても、気持ちはどこかクールな部分があったりという感じだったんですが、今回はもう一歩二歩曲に寄り添わないと歌えない感覚がありました。生音が入ってきたことで、私ももっと生っぽさを出してもいいと思ったのかもしれないですね。

──歌詞も、『ブラック・ブレット』という作品のキーワードや世界観をバッチリ再現している内容になっていますね。

八木沼 今回の歌詞は、僕にしてはチャレンジングな歌詞になっているんですよ。普段、僕はあまり直接的な表現を好まないのですが、今回は作品からインスピレーションを受けた普段使わないような言葉を入れたりしています。「神速の風」とか「赤く燃える」とかがそうですね。普段はもっとぼやかしています。だから、今回の歌詞は僕にとってはちょっと攻めたというか、中二っぽい歌詞になっています(笑)。

南條 satさん(八木沼氏)の歌詞で、ここまで原色のイメージが出てくるのは珍しいなと思いました。

■もう引っ込みがつかない!? ハードルが上がる面白MV

──fripSideといえば、エスパー伊東さんや高木ブーさんなど、毎回、意外な芸能人をゲストに迎えてのMVも魅力ですね。今回のMVはゲストにボブ・サップさんが出演するということで、またファンの間で大きな話題を呼んでいます。

八木沼 ボブさん。めっちゃ体が大きいんですよ。

南條 しかも演技に対してすごくストイックなんです。正直、コンテだけを見てみるとつじつまが合わないような部分もいくつかあったんですが、そういう所は「ここはこうしたほうが自然なんじゃないか」と提案してくれたり、人間の身のこなしとして不自然な箇所はちゃんと尺に収まる範囲内で修正してくれたり……。かと思えば撮影前に30分も筋トレしていたらしくて、筋肉痛が凄い! って言っていたりお茶目なところもありました(笑)。

──そして、後半にはダチョウ倶楽部の上島竜兵さんも電撃参戦しますね! 最後においしいところをもっていって思わず吹き出してしまいました(笑)。

南條 私としては次のMVの主役として再登場してもらいたいんですよね。たまにはそういう続きもののMVがあってもいいんじゃないですか?

八木沼 う~ん……。前向きに検討します。基本、一度出た人は出さないルールです。マギー利博くん以外は。(笑)

──すっかり“fripSideといえば、面白MV”が定着しましたが、路線を変える気はないのでしょうか?

八木沼 どこまでいっちゃうんでしょうね。正直に言って引っ込みがつかなくなってしまっています(笑)。「かっこいいMVが見たい」とお客さんから言われたりもするのですが、毎回それ(従来の路線)を楽しみにしてくださるお客さんが圧倒的多数なので。だって楽しいほうがいいじゃないですか。それにプロデューサーレベルでも「今回は違う路線でいこうか」という話も出たんですが、結局満場一致で「今回もやろう!」と。引いた時のファンの反応が怖いと(笑)。

南條 面白路線を変えるなら、今回しかないと思っていたんですけど、変えなかったからきっとこのまま行くんだと思います(笑)。特に今回は従来の路線を継承している上に、ダブルゲストじゃないですか。どんどんハードルが上がってきているなって感じています。

■日本の最先端技術とコラボしたカップリング曲

──カップリング曲「pico scope -SACLA-」もまた、非常にテンポの速い曲ですね。まさに息をつく暇もなく駆け抜けていきます。

八木沼 発注の時に59秒でA、B、サビを入れてほしいと言われまして、僕はめちゃめちゃテンポの速い曲にしたいのかなと解釈して作ったらこうなっちゃいました。

南條 私はライブではどうするんだろうって思いながら歌いました。結局、昨年末のカウントダウンライブでフルコーラスを初披露させてもらったんですが、後ろを見るとバンドメンバーもみんな大変そうでしたね。みんなでがんばろう、という運動会みたいな曲です。お客さんも早すぎてついて来られてなかったように思います(笑)。

──この曲は理化学研究所が開発した、世界一小さいものが見えるX線レーザー施設「SACLA」のPRムービーのテーマソングとなっていますが、アニメソングではなく科学技術というテーマでの楽曲制作はいかがでしたか?

八木沼 僕、個人的にSFよりもノン・フィクションの科学のほうが好きなんですよ。だから、このオファーをいただいた時にすごくワクワクしましたね。この施設ってものすごい巨大なんですよ(全長700メートル)。それで分子構造が見えちゃうってすごくないですか? 最先端の技術ですよね。そういうものが日本にあるということを世界に発信したいので、クール・ジャパンとコラボレーションしたいというお話を最初にいただいたんです。海外のコンベンションとかに行くとアニメとかゲームの人気がすごいんですけど、そういうお客さんに日本について聞くと、「電化製品、車とか医療機器とかも日本の最先端だよね」と言われるわけです。まさにアニメとアニソンと科学、ジャパンクールのコラボですね。

 ムービーの制作は「神風動画」(アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』のオープニング映像などを手がける)さんです。非常に面白いムーブメントだと思うし、これが成功したらほかでもどんどんこういうことをやったらいいと思います。

■fripSideがアニソンのデジタルJ-POPを担う!

──「アニメソング」はロックやR&B、ダンスミュージックなど、さまざまな音楽ジャンルを包括する一つのカテゴリである一方、「アニメソングとはこんなもの」というなんとなくのイメージがファンにも業界にもあるように感じます。そこで、現在のアニメソングの定番ともいえる人気曲を多数発表しながら、王道のデジタルJ-POPともいえる音楽性を持つfripSideのお二人は、「アニメソングとは一体どんな存在」と考えているのでしょうか?

八木沼 僕の主観ですけど、自分がやっているのは、会社で言えばJ-POP部とか洋楽部とか色々部署がある中の「アニソン部デジタルJ-POP課」の課長で、「デジタルJ-POPは任せてくれ」という立ち位置だと思います。デジタルJ-POPの歴史を紐解いてみると、80年代後半~90年代からJ-POPの中心的存在で、一つの文化だと思っています。デジタルJ-POPってクール・ジャパン同様、絶対に外国にはない日本オリジナルのジャンルなんです。そういうオリジナルの文化を、アニソンという枠の中で火を絶やさない唯一無二の存在というのが、我々fripSideの立ち位置だと考えています。今、我々がいなくなるとデジタルJ-POPの火が弱くなっちゃうと思うので、そうなるうちは辞めるつもりはないです。

──なるほど。

八木沼 それにアニソンとデジタルJ-POPって相性がいいし、ないと寂しいと思うんです。TM Networkの『Get Wild』も元々アニソンですからね(アニメ『シティハンター』のエンディング)。アニメソングからデジタルJ-POPをなくしちゃいけないから、がんばっていきたいです。こういう風に色々なジャンルが存在できるからこそのアニソンだと思うし、素晴らしいと思っています。

南條 歌う側として答えるなら、アニメソングとはやっぱり作品に彩りを添える存在かなと思います。曲だけ独立して存在しえないというか、曲を聴くと印象的なシーンとかキャラが頭に思い浮かぶかという存在だと思います。その中でfripSideの曲を支持してもらえているのは歌詞などに作品の要素を取り入れている点で、それゆえに曲はスタイリッシュでかっこいいけどやっぱりアニメソングだよね、と思える点だと思います。

──ありがとうございます! それでは最後に、読者の皆さんへのメッセージをお願いします!

南條 『ブラック・ブレット』を見ている方は聴いてくれていると思うのですが、まだ見ていないという方はぜひアニメと合わせて聴いてほしい一枚になりました。後に引けなくなったMVも併せてお楽しみください(笑)。

八木沼 8枚目のシングルという事で、僕らにとってもいろんな面でインパクトのある創作ができたという手応えを感じています。フルサイズをどんどん聴いてもらって、僕と南ちゃんのこの曲にかける意気込みを感じてもらえるとうれしいと思います。
(取材・構成/有田俊[シティ・コネクション])

■ fripSideオフィシャルサイト
http://fripside.net/

1405_fripcd_limi.jpg
(初回限定盤)

■TVアニメ『ブラック・ブレット』オープニングテーマ
black bulletfripSide
発売日:2014年5月14日
品番/価格:【初回限定盤 (CD+DVD)】1800円(税抜)
      【通常盤 (CD)】1200円(税抜)
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント



1405_fripcd.jpg
(通常盤)

【CD INDEX】
1. black bullet
作詞・作曲・編曲:八木沼悟志
2. pico scope -SACLA-
作詞・作曲・編曲:八木沼悟志
3. black bullet 〈instrumental〉
4. pico scope -SACLA- 〈instrumental〉

【DVD INDEX】(※初回限定盤のみ)
・black bullet PV
・PV commentary
・PV making
・SPOT special ver. 1
・SPOT special ver. 2
・理化学研究所 世界一小さいものが見えるX線レーザー「SACLA」 PRムービー

■ TVアニメ『ブラック・ブレット』オフィシャルサイト
http://www.black-bullet.net/

MVにはボブ・サップと上島竜兵も登場!! fripSideが、新曲「black bullet」から異色のMV制作秘話までを語り尽くす!のページです。おたぽるは、catインタビューアイドル&声優アニソンアニメ声優fripSideとある科学の超電磁砲インタビュージョジョの奇妙な冒険ブラック・ブレット南條愛乃神風動画の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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