GWもついに最終日。この時期に観たいアニメということで、お勧めしたいのが、劇場版『クレヨンしんちゃん』だ。現在公開中の最新作『クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん』を入れて22作の長寿シリーズ。なぜGWに劇場版『クレしん』かと言われれば、第1作目の『アクション仮面VSハイグレ魔王』だけは、7月公開であったが、2作目以降は常にGW前に公開されている。時期的にもエピソードの導入にGWを扱っているものも多いのだ。

 そこで、劇場版『クレしん』の魅力を監督別に特集。第1回目の今回は、本郷みつるが監督を務めた『アクション仮面VSハイグレ魔王』から『ヘンダーランドの大冒険』の4作品の、こんなところを知っていると観方が変わって面白い見どころを紹介していこう!

【本郷みつる編】

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■『アクション仮面VSハイグレ魔王』

 記念すべき劇場版第1弾。平行世界の住人であるアクション仮面が、ハイグレ魔王に侵略された別世界の地球を救うために、しんちゃんに協力を要請する。シニカルなギャグアニメのはずなのに、いきなり平行世界ネタ+侵略エイリアンの合わせ技なところが目を引く。本郷みつると原恵一が監督する前半10作品は、「クレしん」からは想像のつかない、シリアスなプロローグがお約束。一作ごとにどんな演出で来るかを見比べるのも面白いだろう。

 本作はアクション仮面の華麗なアクションで幕を開ける。アクション仮面のアクションシーンは、重量感やリアルな体重移動などをきっちり作画で表現していて、タツノコプロの傑作『新造人間キャシャーン』のアクションを彷彿とさせている。アクション満載の娯楽作に仕上がっていて、最後まで楽しく観ることが出来るのだ。

 また、美術設定も作品世界を壊さないながらも奇抜なデザインが面白い。これはその後、『マインド・ゲーム』『ケモノヅメ』で監督を務めることになる湯浅政明による設定デザインの賜物だ。本作では寂れた砂浜に設営されたアクション仮面アトラクションランドや、時空移動マシン北春日部6号、ハイグレ城などのデザインを提供している。

 ゲスト声優はアクション仮面の玄田哲章、スケルトン教授・ゾンビリビーの青野武、ハイグレ魔王の野沢那智と、超豪華!

 ちなみにエンドロールのスタッフ名も、動画で京都アニメーションの石原立也が参加していたりするので、注意してみることをお勧めする。

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■『ブリブリ王国の秘宝』

 ブリブリ王国の秘宝をめぐる争奪戦に、しんのすけをはじめとした野原一家が巻き込まれていく。

 前作同様アクション満載なのだが、本作は原作者の希望もあって『インディー・ジョーンズ』ノリのうえ、拳と拳がぶつかりあう格闘アクションがメインとなっている。ブリブリ王室親衛隊少佐のルル・ル・ルルVSミスターハブの対決は見逃してはいけない。巨大な魔神同士が奥でウネウネと格闘し、手前ではルルVSハブの戦いが展開される。奥行きを丁寧に描いてみせることで、立体的な殺陣の表現に成功しているのだ。巨大な魔神たちのヌルヌルした動きは、古き良き時代の東映長編漫画映画を思い起こさせてくれるぞ!

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■『雲黒斎の野望』

 時間管理官+戦国時代というある種、日本SF小説の王道モノをぐいぐいと描いたのが本作だ。アクション仮面と双肩を成す『クレしん』作品世界内ヒーローの「カンタムロボ」をフィーチャーした本作は、SF要素のタイムマシンと戦国時代アクションがうまく融合したものとなっている。

 時代劇に造詣が深い原恵一が絵コンテで大活躍しているのも注目だ。劇場版は製作期間が短いこともあって、1作目を除いて、シナリオは基本存在せず、すぐに絵コンテ作業となっている。前2作では主にアクションやギャグシーンを本郷みつるが担当し、それ以外の日常描写などを原恵一が担当するという分担になっていたらしい。

 本作ではギャグとロボは本郷みつる、時代劇アクションは原恵一の担当となっている。クライマックスのカンタムロボの超重量級でゆっくりと重さを感じさせるアクションシーンは必見。倒れかけたカンタムロボが背面ジェット噴射で姿勢を立て直すなんていう描写は、メカ好きならご飯三杯はいけるだろう。

 メカ描写と共に、チャンバラアクションも注意して観てほしい。菜の花畑で吹雪丸が又旅猫ノ進に追いつめられていく殺陣は、双方の間合いの取り方や、自身を有利にしようという細かい駆け引き描写が満載なのだ。吹雪丸が単騎で雲黒城を攻め抜けるコンテも、もちろん原恵一が担当。今思うと『雲黒斎の野望』は『嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦』のパイロット版的な位置になるのではないか? その辺りを記憶に刻んでみると、また別の観方が出来るので面白い。

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■『ヘンダーランドの大冒険』

 本郷みつる監督作はとりあえずここまでで、次作から原恵一が監督を担当することになる。児童文学やファンタジーをこよなく愛する、本郷みつるの持ち味が存分に発揮されたのが「ヘンダーランド」だ。オカマの魔女、マカオとジョマの地球征服を阻止するため、しんのすけがからくり人形の女の子、トッペマ・マペットに協力する。本作でダントツに怖いのが、雪だるまの化身であるス・ノーマン・パーだ。硬派な江戸っ子を装い、言葉巧みにしんのすけの周辺にツケ入るのだ。結果、徐々にしんのすけは周りから孤立していく。演じる古川登志夫のちょっと高音な声質が恐怖を倍増する。本作はファンタジーの持つダークな側面もきちんと描いた傑作である。

(本文中、敬称略 文/加藤千高)

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