貪欲に新たなエロスを開拓する「乙蜜ミルキィ文庫」の挑戦 作家に乳首責めを要求!? の画像1
「乙蜜ミルキィ文庫」公式HPより。

 ボーイズラブ(BL)をメインコンテンツとして、全国の女子の心を癒やし続けている、リブレ出版。そんな同社が昨年11月から新たに展開しているのが乙女系TL文庫レーベル・乙蜜(おとみつ)ミルキィ文庫だ。

 TLとはティーンズラブの略称だ。マンガ・小説の両方が存在するこのジャンルは、「ちょっとエッチ描写が過激な少女マンガ」という説明がわかりやすい。ティーンズラブと呼ばれるように、主人公となる女性はハイティーンあたりの年齢層でエッチ描写は過激……早い話が、女性読者を想定し男女の情交を描くエロコンテンツである。男性向けのエロコンテンツが、主人公を高校生あたりに設定しながらも読者層が幅広いのと同じく、TLも読者の幅は広い。

 そんなジャンルに新たに参入したリブレ出版。男同士の恋愛に情熱を注ぐ同社の編集陣は、男女の情愛に対しても本気度は高かった。

「もちろんBLのように、ずっと読んできたジャンルではありません。ですので、売れ筋のデータを見ながら、買いあさって(TLを)100冊くらいは読みましたね」

 と、話すのは文庫を担当する同社の楠瀬章子さんだ。楠瀬さんによれば、TLはBL以上に絞られたシチュエーションが人気を博すジャンルだという。

「人気なのはBLでいうところの“責め系王子”ですね。女のコの白馬の王子様願望を反映した作品が好まれるのですが……聞くところによると“男爵”よりも“公爵”のほうが人気なんだそうです」(楠瀬さん)

 微妙な言葉の違いによって「萌え方」が大きく変わるのは、男女ともに違いないらしい。
ただ、男性よりも「様式美」が求められるという部分もあるという。

 そんなある程度、定式化された中で人気を得るには、エッチシーンの描き方も重要だ。同じく文庫を担当する編集のD氏は、作家とのやりとりを次のように語る。

「最初は女性の作家さんに、踏み込んで“こういう行為を書いてほしい”とお願いしていいのか、ちょっと躊躇したんです。でも、意外に平気でした。ですので、“乳首責め”を入れてください! とか行為重視で書いてもらいました」

 隔月で2~3冊ずつの刊行ペースのため、まだ萌えるポイントを求めて、手探りな部分も続くが、同社のブランド力もあってか、既に好意的な感想も多数寄せられているとか。筆者の主観ではあるが、女性向けとされながらも男性に対しても「実用性」は、かなりある印象だ。もしかして、これは男女共に楽しめる、新たなエロジャンルなのか?

 なお、2月末まで創刊を記念して文庫1年分をプレゼントする、大盤振る舞いなフェアも開催中だ。
(取材・文/昼間 たかし)

■「乙蜜ミルキィ文庫」公式サイト
http://oto-mitsu.jp/milky/

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