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「AIC(アニメインターナショナルカンパニー)」の公式HPより。

「アニメ制作スタジオAICが倒産!?」という衝撃的なニュースがツイッター上を駆け抜けたのは1月21日のこと。とはいえこのニュース自体は、とあるツイッターユーザーによって「AICの全株式が同社代表取締役であり、アプリックスIPホールディングス株式会社取締役でもある三浦亨氏に譲渡された」というプレスリリースが誤読され、拡散したものだった(現在、当該ツイートは削除されている)。

 このプレスリリースを見ると、親会社であったアプリックスIPホールディングス株式会社(以下、アプリックス)は、ソーシャルゲームを扱うグループ企業・G-modeとAICを連動させることでシナジー(相乗)効果を狙っていたものの、2014年12月の時点でAICの累積債務は6億円超にまで膨れ上がり、業績回復の見通しも立たず。一方で、三浦氏にAICの独自の方向性を維持したいという意志があったため、協議の結果AICは同社グループから離脱することになった、というのが大まかな経緯のようである。それと同時に、アプリックスはG-modeを売却することも発表している。

 AIC(正式な社名は株式会社アニメインターナショナルカンパニー)は、80年代に発足したアニメ制作スタジオで、古くは『戦え!!イクサー1』や『破邪大星ダンガイオー』といったOVA作品や『天地無用!魎皇鬼』、『神秘の世界エルハザード』など、90年代のアニメブームをけん引した作品を多数発表。近年も、昨年公開された劇場用アニメ『ペルソナ3』をはじめ、『人類は衰退しました』『生徒会の一存 Lv.2』『アマガミSS』など話題のテレビアニメも多数制作していた。日本アニメの発展に大きく寄与したスタジオのひとつである。

 このニュースを受けて、とあるアニメ制作会社の関係者は「業界内でも、危険な財政状態にある制作会社の話というのは、ちょくちょく話に上ることがあります。ただ、AICが特別危ないという話は聞いていなかったので、自分もこのニュースを聞いて驚きました。最近では『ペルソナ』シリーズのアニメ化もスマッシュヒットしていましたし……」と、目を丸くする。

 期待していたシナジー効果が発揮できなかったことを受けての経営判断ということだが、2012年以降、かつてのパチンコ原作アニメにとってかわるように、大手SNSであるGREEの『探検ドリランド』や『絶対防衛レヴィアタン』、コナミの『戦国コレクション』など、ウェブコンテンツやソーシャルゲームと連動するアニメが出現するようになっていた。しかし、一部に熱烈なファンを生み出したものの、こうした作品群からヒット作と呼べるタイトルはいまだ出現していない。アニメ業界の不況が叫ばれる昨今、『マクロス』シリーズで知られるサテライトのように、各制作会社はパチンコメーカーや大手SNS運営会社などと提携することで、資金を調達。一時はアニメ業界が活性化したかのように見えたが、実際のところはそういうわけではなかったようだ。

 AICほどの中堅制作会社ですら親会社が手放すほどの経営状況ということは、想像以上にアニメ業界は危機的な状況にあるのかもしれない。ことあるごとに囁かれる“アニメバブル崩壊”という言葉が、ついに現実のものとなるのか。それとも人気沸騰中のブラウザゲームを原作として14年より放送予定のアニメ版『艦隊これくしょん-艦これ-』(ゲーム版の運営元はDMM.com)が、“ソーシャルゲームものアニメ”の認識を一変させるのか。その行く末を注視していきたい。
(文/カトリーヌ金剛)

業界関係者も驚きのAIC譲渡騒動! “ソーシャルゲーム×アニメ”の先行きは暗い?のページです。おたぽるは、アニメアニメ業界事情ゲームモバイルゲームAICアプリックスマクロス三浦亨の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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